一見スクールカースト最底辺のモテない系男子ロメロが一念発起して女の子達を守ってヒーローになって
クローネンバーグって彼女も出来たって話に思えるけど違うんだよね。
常にロメロを献身的に支え,励まし,ヒロインとの間を取り持ち,
自分が宇宙ヒルの餌食になると彼から距離を取って迷惑が掛からない様にして
「奴等(宇宙ヒル)の弱点は火だ,彼女と幸せにな」
って録音(遺言)して独り果てる親友フーパーの無償の愛に,
ようやく気付いたロメロがフーパーの亡骸の傍らで滂沱の涙を流す場面が本作のクライマックスであって
本作の本質が「泣いた赤鬼」だって明らかにされる場面でもあるんです。
フーパーの「ロメロ,君を愛してる」って口癖に嘘は無かったんです。
ヒロインなんて前の彼氏がエスコートに来たら途端にデレデレして言い訳始めるビッチじゃないですか。
特典映像の劇場公開時のエンディングを観ましたけど,
犬に寄生した宇宙ヒルにビッチヒロインが襲われてエンド。
素晴らしいじゃないですか!
これこそ「本来のエンディング」ですよ!
フレッド・デッカーは腐女子魂の持ち主だって言いたいんです!