小谷さんの曲を初めて聴いた時、その声の力強さに驚きました。
70年代の、洋楽女性SSWの風情を保ちつつ96年デビュー
と、やや遅れて生まれてきたわけだけど、この弾き語りというか
電気を通さない独特の音楽スタイルは、今の時代にフィットしています。
遅れてきた世代だからと言ってとやかく言うことは無く、むしろそのオリジナリティを
賞賛してあげるべきだと思います。メジャーになれないのが謎としか言いようがありません。
日本人の感性が薄れてきてるのかも。この作品も、ポップな部分が無いわけじゃなくて声の美しさ、力強さを
殺さない程度にポップス系統の楽器も多用していて、弾き語りだけでは物足りないと言う人にも良いです。
歌詞も鋭い風刺的だけど、日本人なら誰でも当てはまることだらけで分かりやすいし、
若い女性に特に聴いてほしい、恋愛の歌詞もこの人はすごいですよ。
以上のことから、小谷美紗子さんのパッケージを初めて購入した、
自分のようなヴィジターに最適と言えるでしょう。
誰もが器用にまとまっている時代に
彼女の良い意味で腹の据わった、音楽一筋という
不器用さを、誰もが真似したくなります。