それにしても現在のデジタルサウンドの躍進は目覚ましいが、かつてのデジタルサウンドの勇、ナインインチネイルズ(トレント・レズナー)が凝りまくって作った音楽も今では誰でもパソコンでそれ以上のものを作れるようになったのではないか?本作を聴くと特にそう思う。
前作「ダウンワードスパイラル」がビートルズでいう「サージェントペパーズ」なら本作は「ホワイトアルバム」。正にトレントは
プロデューサーからそれ勧められて聴かされている。
元々、2枚組アルバム構想を持っていたトレントだが、当初は全編インストゥメンタルにするつもりだった。その要素が本作のインスト曲に現れている。(後にフルインストゥメンタルの2枚組アルバムを実現している)
「プリティヘイトマシーン」と「ダウンワードスパイラル」のいい所を合わせたような
アルバム。