佳曲は多いがやはり「Look At Yourself」が代表曲だろう。悪魔的歌詞を圧倒的なパワーで演奏し、独特の世界を構築するのが彼らの特徴だが、その特徴が良く出ている曲。アルバム・ジャケットは本曲を意識したもので、ジャケットを覘き込むと自分自身が見えるという仕掛け。当時の私は、歌詞の意味も良く分からず「Look At Yourself」の部分だけ口ずさんだものだ。しかし、これをどう訳すと「対自核」になるのか、今もって分からない。「July Morning」は全体としてはヘヴィーな曲なのだが、D.ビロンの優しいボーカル、K.ヘンズリーのキーボード・ソロを間に挟むなど、起伏に富んだ創りになっていて聴きごたえがある。「Shadows Of Grief」はレコーディングの際、メンバーが最も興奮した曲だと言うだけあって、ヘヴィーさと熱気に溢れた聴く者も興奮させる曲。