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坂本龍一が無料で引き受けたという仕事がこのサントラ。
ここに収められているのは非常に音響工作的なトラックばかり。OVALや池田亮司といった面々を思い起こさせる。「愛の悪魔」の監督が「現代音楽的な音にして欲しい」と要求しただけあって、サントラではあるものの、一般的なサントラではない。わかりやすい展開もなければ、メロディもない。しかし、これが映画の中ですさまじい効果を発揮している。しかも、これはこれでソロアルバムとしても十分に聴けるアルバムになっている。おそるべきアルバムだ。今までの坂本のサントラファンは覚悟を持って聴く必要があるだろう。
個人的にはベストの出来。
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