商品の説明
1998年:トイズファクトリー
レビュー
メロコアともギター・ポップともいいがたい不思議な5人組の1st。幼児的凶暴性を持つギターとお茶目なキーボードのコンビネーションが独特だ。⑪以外はすべて英語詞。13章に渡る{平和条約}のフルカラー冊子にCDが挟まった異例の形態も話題を呼んでいる。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
本人たちに確かめたわけではないのだが、「このアルバムのコンセプトは?」とたずねたら、「こういう音楽が聴きたいと思って作ったんです」と彼らは答えるような気がする。メジャー・デビュー後初となるこのアルバムは、それほどに聴き手の気持ち良さを第一に作られているし、逆に言えば、アーティストのエゴがあまり感じとれない、ちょっと珍しいタイプの音だ。それは彼らに表現欲がないという意味ではなく、自らの奏でるいい音/よくない音を判断する耳が、同系統のほかのバンドと比べても、非常にクールだと感じるのだ。
英国産ギター・ポップ(いわゆるブリット・ポップ)のスタイルに乗っとった、熱いバンド演奏にインテリジェンスとユーモアを感じさせる小粋なメロディ。そして、それらをおおうクールなたたずまい。彼らの想像の中で生まれた理想のギター・ポップを並べたとおぼしき13曲は、バンドのキャラクターをはっきり示しているという意味で、申し分のない傑作と言えるだろう。 (ミヤモトヒデオ) --- 1998年02月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)