荒れ地をレンジローバーで徐行しながら人探しをする怪しい中年男バディ。
予備知識なく鑑賞していたので誘拐犯か裏社会の仕事の勧誘かと思ってました。
夢も希望もない風景が延々と続きます。若い兵士、神学生を捕まえ交渉するが、いずれも断られる。
最後の依頼相手である剥製師は少し違った。自身の体験談を交えながら考え直す様に説得するが引き受ける。剥製師を職場の博物館へ送り届けると、幸せそうなカップルからカメラのシャッターを押して欲しいと頼まれる。バディは協力しながらも憮然とする。この対比が残り火に火をつけたのか。
目が覚めたのか。それまでのシーンと比べ、あたりの人々は希望に満ち溢れている。
慌てて剥製師を探しに戻る。この展開だとエンディングがベタだなと浮かぶ。
どうするんだ?剥製師が声もかけずに土をかけ「やめろ!殺す気か!」というオチにするのか?
くだらないことを考えながら鑑賞していると撮影は中断し、バディは撮影クルーたちと談笑する。
バディの心情を表す斬新なエンディングでした。