トム・ハンクスが若い。なかなかの好青年ぶりを演じるが、
一種の巻き込まれ災難物語でもある。
ブルース・ウイルス、昔も今も似た芸風だったんだな、と思わせる。
何時もの酔っぱらいぶりが、つぼなのであろうか。
裁判を取り巻く、今でいうアメリカのプロ市民らの醜悪な様子がギラギラと
あざとく描き出される。
WASPのお金持ち、お歴々も、スノッブ、醜悪であるのは同じなのであるが。
ユダヤ系検事が、両者からやや疎外されているところも興味深い。
最後の黒人裁判官の、「おまえら、ええかげんにせんか!ばちあたんぞ!」
の説教は取ってつけたようで、マイナス☆2個。
虚栄のかがり火(字幕スーパー版) [VHS]
¥1 ¥1 税込
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商品の説明
Amazonより
『ライト・スタッフ』で知られるトム・ウルフのベストセラー小説を鬼才ブライアン・デ・パルマ監督が映画化したサスペンス作品。
ウォール街のエリート証券マン、マッコイ(トム・ハンクス)は恋人(メラニー・グリフィス)とドライブ中、道を間違えてブロンクス黒人地区へと乗り入れ、そこで不良たちにからまれ逃走する途中ひとりを轢いてしまった。そのネタを、のんだくれ記者のファロー(ブルース・ウィリス)が入手し、マッコイに危機が訪れる…。
人気スター共演で、邦題通り虚栄の世界を風刺的に描いていく。事件の成り行きに関わっていく人物らも一癖も二癖もある者ばかり。ただし、デ・パルマ映画ならではの映像のマジックは、ここではあまり活かされていないのが残念といえば残念。(的田也寸志)
レビュー
若くして富と名誉を欲しいままにしていたマッコイ。ある日のひき逃げ事件から人生が狂いはじめた…。
-- 内容(「VIDEO INSIDER JAPAN」データベースより)
製作総指揮: ピーター・グーバー/ジョン・ピータース
製作・監督: ブライアン・デ・パルマ
原作: トム・ウルフ
出演: トム・ハンクス/ブルース・ウィリス/メラニー・グリフィス
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 梱包サイズ : 18.6 x 10.64 x 2.85 cm; 173.88 g
- 監督 : ブライアン・デ・パルマ
- メディア形式 : VHS
- 発売日 : 1991/11/22
- 出演 : トム・ハンクス
- 販売元 : ワーナー・ホーム・ビデオ
- ASIN : B00005HCHJ
- ディスク枚数 : 1
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
トム・ハンクス、モーガン・フリーマン、ブルース・ウィルスといったハリウッドスターがそろい踏みのこの映画、興業的には、大コケして、ラジー賞にもノミネートされてしまった一作です。
理由は・・・なんででしょうね。シニカルコメディーなんですが、登場人物がみな、作中の言葉を引用するなら、cheap,rotten,lierなんです。大義を振りかざしながら功利主義に走る現代人を小馬鹿にした内容で、全方位ケンカ腰映画とでもいうんでしょうか。鑑賞側にとってみれば、延々繰り返されてきた人間批判を蒸し返されて、どこか馬鹿にされたようで不愉快な気分になるんだと思います。
アメリカンドリームもいいけど、節度ある生き方をしようや、それが人間やろ?みたいなしょうもないメッセージを伝えるために、雑多な皮肉をこれでもかと詰め込んだあげく、強引に終わらせてしまう、何ともハリウッド映画らしからぬハリウッド映画ではあるわけです。しかし、別の見方をするなら、これを観客に詰まらないと思わせたがために、この映画は完成したといえるんじゃないでしょうか?という意味においてまさしくハリウッド映画史に残る「傑作」だと私は思います。
他に気づいた点
・アメリカにおける人種問題を学ぶ上では大変参考になるかなと(WASP、アラブ人等々)
・アメリカを席巻した日本製品(ソニーの磁気テープと、パナソニックの録音機)
理由は・・・なんででしょうね。シニカルコメディーなんですが、登場人物がみな、作中の言葉を引用するなら、cheap,rotten,lierなんです。大義を振りかざしながら功利主義に走る現代人を小馬鹿にした内容で、全方位ケンカ腰映画とでもいうんでしょうか。鑑賞側にとってみれば、延々繰り返されてきた人間批判を蒸し返されて、どこか馬鹿にされたようで不愉快な気分になるんだと思います。
アメリカンドリームもいいけど、節度ある生き方をしようや、それが人間やろ?みたいなしょうもないメッセージを伝えるために、雑多な皮肉をこれでもかと詰め込んだあげく、強引に終わらせてしまう、何ともハリウッド映画らしからぬハリウッド映画ではあるわけです。しかし、別の見方をするなら、これを観客に詰まらないと思わせたがために、この映画は完成したといえるんじゃないでしょうか?という意味においてまさしくハリウッド映画史に残る「傑作」だと私は思います。
他に気づいた点
・アメリカにおける人種問題を学ぶ上では大変参考になるかなと(WASP、アラブ人等々)
・アメリカを席巻した日本製品(ソニーの磁気テープと、パナソニックの録音機)
2023年3月25日に日本でレビュー済み
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日本のバブル期が青春だった人には懐かしさがあると思うけれど。。。
2016年11月13日に日本でレビュー済み
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マーケットの話は殆どなく、私生活から堕落していくストーリー
金の切れ目が何とやらと感じさせられた。
金の切れ目が何とやらと感じさせられた。
2012年7月26日に日本でレビュー済み
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オープニングの高速撮影のタイトルバックから回想場面に入るまでの長回し撮影(「愛のメモリー」「ミッドナイト・クロス」「ブラック・ダリア」の撮影監督ヴィルモス・スィグモンドによる)はなかなか魅力的な滑り出しに見えるも、それ以降は頭で作った感が強くダメでした。特にラストに至っては説教臭くて全くいただけません。法廷での乱闘場面も撮影されたようですが最終的にカットされたらしく、キューブリックの「博士の異常な愛情」のカットされたパイ投げ合戦を想起させます。でもそんな場面がたまに見たくなる、壮大なる失敗作です。喜劇って難しいですね。
2018年7月27日に日本でレビュー済み
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トム・ウルフの長編小説を、原作のイメージに忠実でありながら俳優の持ち味をうまく活かしています。映画化としては成功例だと思います。出演した俳優たちはその後大きく成長してますね。トム・ウルフの意図した混沌が原作ではもっと複雑ですが、映画ではシンプルに整理されています。ハッピーエンドっぽいのもハリウッドならではです。ニュージャーナリズムを感じることはありません。
2013年12月30日に日本でレビュー済み
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DVD仕様の物は、持っていたのだがBlu-ray仕様が欲しくて購入しました。吹き替えも入っていた為、ほし5つとさせていただきました。
2004年6月20日に日本でレビュー済み
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低価格化により購入しました。見てなかったので。魅力的な俳優を使ってる割にはストーリーにふくらみがなくて、あっさりとした感じ。もともと原作は上下2巻もあるから、原作の厚みを映画に反映できなかったのかも(読んでないから断定はできないが)。ラストのオチもひねりがなかった。ブライアン・デパルマの低迷期の作品だと思えば納得(お得意のカメラ長回しはあるが)。トム・ハンクスの娘役にキルティン・ダンストが出てた。