カナダ出身のトリオ編成のロック・バンドの、’87年発表作。
とにかく、この作品はライヴでもハイライトを飾る、名曲①であろう。ポップだが、緊張感漲る三人の高度な演奏が、三位一体となって疾走する。
続く②は、①と同タイプの曲調だが、女性シンガーとのデュエットが入るのが面白い。異色の曲だろうが、異色に感じさせない。
異色と言えば、神秘的で東洋風のムードを放つ⑨。ユニークで聴き応え十分だ。
このバンドとしては、異例のポップな作風なのだろうが、それでも、らしさを損ねておらず、むしろ、ポップなハード・ロックでもハイ・クォリティな作品を作れる事を証明した秀作、と評価できるだろう。