三上寛の登場に衝撃を受け、音楽の途へ踏み込んだ泉谷。
エレックからのデビュー・ライヴ・アルバム収録「白雪姫の毒リンゴ」の歌詞は、盟友である門谷憲二によるランボーへの献花と取ろう。
他にも、泉谷と言ったらライヴだが、スタジオ製作なら五本の指に入る重要作。
深夜放送のパーソナリティ時代、かなり簡単な漢字さえ読めなかった泉谷さんだったが、よくぞここまで言葉の遣い手へと成長したもの。
特に挙げるとすれば、ラストに収められている「流れゆく君へ」。
流れゆく君の
粒のひとつまで
つかんでみたい
河の流れは
血よりもはやい
流ゆく
君のからだ
うねりにまかれて
君はちらばる
変りすぎるより
たしかにひびく
生きる
ことばの
速さがいいぜ 以下略
今聴いても、シュールさは全然色褪せていない。
もしかすると、ヤクでもキメていた?
いや、失礼、ジョークです。
そのくらい、凄いと思う。