メディア掲載レビューほか
いつの時代も大人が本気でロックを遊んだ時,クール&ホットが共存したイカし(れ)た音楽が誕生する。加えてここにはキッチュさもあったりして。ルックスといい音といい,小西康陽のプロデュース色が濃く出てる分,ピチカートが好きな人にもオススメ。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
小西康陽のプロデュースする新ユニットとして、96年10月のデビュー・ミニ・アルバムからすでに注目されている彼らのファースト・アルバムだ。メンバーは、独自のちょっとナルシステイックな世界を展開してきた有近真澄と、自身のトランジスター・グラマーのほかセッションやCMで活躍してきた寺本りえ子の2人。この2人のシンガー、表現者のバックには、松江潤(g)、YOSHIE(ds)など、これまた興味深いミュージシャンたちがそろう。彼らの世界はグラム・ロック、サイケデリック・フォーク、ロック・ミュージカルなどが一体化したもの。ロックが本来持っていた毒やにおいも伝えてくれる。彼らは歌い、時に演じる。60年代後期から70年代初頭、ロック・スターが存在し、ロックが華麓に輝いていた時代への想いとともに、それをおもしろがれる感覚をあわせ持つところがとても90年代的だ。新しいマルチ・カルチャー・エンターテインメント・ュニットと言えるだろう。 (渡辺淳) --- 1997年02月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)