ご承知の通り、ものすごい名作っていう映画ではない。謎解きとかもどうでもいいと言ったらどうでもいい(笑)。
でも、真田ファンの私にとっては、最も美しい時代のルックスをたっぷり拝めただけで大満足。それだけでもこの映画を見る意義がある。
やはり、長い芸歴を持つ方だから、申し訳ないが、一番ルックスが美しいときというのが出てくるのだ。誰だってそう。数十年も活躍していたら、この時代が一番美しい時代だなとファンだからこそ決めたくなるものだ。当たり障りのないことを言いたくない。
アイドルアクションスターで大活躍した20代の若々しさよりも、30代後半の頃が一番顔立ちがノーブルで、何よりも30代前半までの頃にはなかったハッとする色気があった。「リング」、「こんな恋のはなし」とか、もうちょっと後年の40歳頃に「非婚家族」に出演されていた頃の真田さんはもう、なんともいえない男前ぶりで、とてつもなく美しい人だった。
この映画ではナルシストな感じの役なので、ハマりにハマっている。本当に(ここが重要)美しい人が、ナルシストの役をやるのはハマらないわけがないのだ。普段の男性の着物姿も、やや長めのヘアスタイルに合って二枚目で渋くていいのだが、やがてあごのあたりにほくろを描いてじっと見つめたり、白粉も塗って、着物に着替えて肌をはだけて、そうなるともう、化粧を施した女性など顔負けなのだった。
というわけで、真田さん賛美で終わります笑。