メディア掲載レビューほか
サティやラヴェルの作品を自ら編曲・録音し好評を得た彼が、今作ではドビュッシーのピアノ曲に取り組んだ。曲ごとにスペイン的・ギター的なニュアンスを発見する楽しみは、本盤ならでは。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
前奏曲をはじめとするドビュッシーのピアノ曲を、奏者自らが10弦ギター用に編曲して演奏している。しかしドビュッシーの作品について考えてみれば、ドビュッシー→スペイン→ギターという流れはごく当たり前のもので、今までこうしたギターによる録音がなかったのが不思議なほど。もちろんこの編曲では、オリジナルのピアニスティックな魅力は見る影もなく、安直なスペイン情緒なども少ない。でも時としてハープでも聴いているかのごとくファンタスティックな響きと、意外にウェットな雰囲気を楽しめる。 (石原立教) --- 2000年10月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)