実際に仙台で起きた事件を元に作られています。
文献によると昭和8-9年頃にある中隊が仙台停車場へ向かう時に、後ろをついて歩く芸者をみた。
沿道で見ていた人が『ありゃあ、ミサコ奴(やっこ)でねぇが?なんだべぇ、しばらく置屋さ帰らねぇで』と言うと、そのミサコと言う芸者は兵隊をかき分けてある伍長の背嚢に飛び乗るとおぶさって、スゥッと消えた。
それを見ていた沿道の人々や兵隊が大騒ぎし、その伍長は停車場から戻され憲兵から取り調べをうけたと言う。
幽霊による告発と言う何とも驚くべき出来事に『のたうつ憲兵』と言う小説になり、その小説がこの映画になったそうです。
因みに現在は仙台歴史民俗資料館として残っておりますが、該当する井戸は埋め立てられ、無くなっております。
推理小説や推理映画ですが、もとの発端はオカルト話と言うのも、ロマンある映画です。