仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, 2020/11/25
"もう一度試してください。" | 1枚組 | ¥1,455 | ¥1,940 |
CD, 1986/5/21
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
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| — | ¥1 |
CD, 2004/11/17
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
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| — | ¥2 |
CD, CD, 2012/12/5
"もう一度試してください。" | CD |
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| — | ¥615 |
CD, CD, 2016/12/7
"もう一度試してください。" | CD |
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| — | ¥911 |
1 | ピアノ・ソナタ 第8番イ短調 K.310(300d) 第1楽章 アレグロ・マエストーソ |
2 | ピアノ・ソナタ 第8番イ短調 K.310(300d) 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ・コン・エスプレッシオーネ |
3 | ピアノ・ソナタ 第8番イ短調 K.310(300d) 第3楽章 プレスト |
4 | ピアノ・ソナタ 第10番ハ長調 K.330(300h) 第1楽章 アレグロ・モデラート |
5 | ピアノ・ソナタ 第10番ハ長調 K.330(300h) 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ |
6 | ピアノ・ソナタ 第10番ハ長調 K.330(300h) 第3楽章 アレグレット |
7 | ピアノ・ソナタ 第11番イ長調 K.331(300i)「トルコ行進曲付」 第1楽章 アンダンテ・グラツィオーソ |
8 | ピアノ・ソナタ 第11番イ長調 K.331(300i)「トルコ行進曲付」 第2楽章 メヌエット |
9 | ピアノ・ソナタ 第11番イ長調 K.331(300i)「トルコ行進曲付」 第3楽章 〔ロンド〕アラ・トゥルカ:アレグレット |
10 | ピアノ・ソナタ 第12番ヘ長調 K.332(300k) 第1楽章 アレグロ |
11 | ピアノ・ソナタ 第12番ヘ長調 K.332(300k) 第2楽章 アダージョ |
12 | ピアノ・ソナタ 第12番ヘ長調 K.332(300k) 第3楽章 アレグロ・アッサイ |
13 | ピアノ・ソナタ 第13番変ロ長調 K.333(315c) 第1楽章 アレグロ |
14 | ピアノ・ソナタ 第13番変ロ長調 K.333(315c) 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ |
15 | ピアノ・ソナタ 第13番変ロ長調 K.333(315c) 第3楽章 アレグレット・グラツィオーソ |
16 | ピアノ・ソナタ 第15番ハ長調 K.545 第1楽章 アレグロ |
17 | ピアノ・ソナタ 第15番ハ長調 K.545 第2楽章 アンダンテ |
18 | ピアノ・ソナタ 第15番ハ長調 K.545 第3楽章 ロンド |
グールドは、リスナーを一瞬ハッとさせておいてから自分の音楽に引き込んでいくのが得意だ。ハッとさせる、あるいは「あれ?」と戸惑わせるやり方の中で、もっとも著しい効果のあるのは、普通とは違ったテンポを設定すること。第8番の第1楽章は、極端とまではいえないにしてもかなり速い。そして、われわれはまず、予期しないその速さについていこうとするわけだが、耳が慣れたときに気がつくのは、なにかにつかれたような切迫した心の動きがそこに表現されているということだ。第11番では、逆に遅いテンポが聴き手の注意を引き付ける。「幽玄」の領域に踏み込みそうなぐらい超スローな第1楽章。トルコの兵隊さんたちが行進しながら眠ってしまうのではないかと心配するぐらいのんびりした第3楽章。しかしいずれの楽章も、聴き進むうちに最初はわからなかったグールドの意図がしだいに見えてくる。ちょうどわれわれが寺院で仏像を見るとき、暗がりに目がなれるにしたがってその像がはっきりと認識できるように。グールドの演奏の特徴をもうひとつ挙げるとしたら、ときによってメカニックにきこえるということだろう。たとえば第10番の第1楽章。「機械が弾いているみたい」という評はふつう、演奏家に対する最大の侮辱(ぶじょく)だが、グールドに限っては必ずしもそうとはいえない。マイケル・ジャクソンのロボット・ダンスが完成された身体表現であるのと同様、スーパー・クールなグールドの弾き方もまた、人間による表現の限界に挑むものだ。(松本泰樹)
ベスト・クラシック100~PREMIUM EDITION 26。モーツァルト作品を収録した1965、1966、1970年録音盤。 (C)RS