1997年"OK コンピューター"の世界的成功。
そこから3年、Radioheadは、次の”やりたいこと””到達したい高み”に昇りはじめざるをえなかったのだろう。ワンランク、いやツーランクうえの音楽空間を創出したくなったにちがいない。
2000年発表の本作。独自の昇華。しかしその後の自己融解的?なところまでは、まだ、すすんでいません。
ききやすい曲もあるし、ヨーク得意のファルセットが冴えたり、このバンドのお家芸だったギターアンサンブルが聴ける部分も、残ってはいる。
だが基本的にこの音楽世界は、エレクトロニカ、クラシック、ジャズ、そしてピンクフロイドなどのプログレッシブ・ロックの影響をも得た、画期的であって、きわめて前衛的なロックアルバム作品、とおもいます。
#6”Optimistic”の音はThe Benzの頃を少しほうふつとして、心地よい快適さが感じられます。サビ部分の「がんばればいい、ベストさえつくせばそれでいいんだ」のような文字通り肯定的、楽天的な歌詞は、このアルバムが基本的にポジティヴな思想と方向性で創出されたことを、強く暗示しているとおもいます。
難解な部分もありますが。。。タイトルチューンは死んだ子供の唄だとかいわれましたが真実はどうなのでしょう。「ネズミたちと子供たちが 僕を追ってでていく」。。。などという、まるで異次元からのような非常に聞き取りにくい声、歌詞とともに、この「少年A」はだれも創らなかったunusualな音楽空間を醸し出しています。前衛(ニューウェイブ)SF小説の読後感のデジャヴのような。。。
時代は本ミレニウムの冒頭でした!
Radioheadと。”この時代”が残した、ロックファンが聴き逃してはいけない、傑作だとおもいます。星5つです。
KID A
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, CD, インポート, 2016/5/27
"もう一度試してください。" | CD, インポート | ¥1,817 | ¥2,438 |
CD, インポート, 2000/9/14
"もう一度試してください。" | 通常盤 |
—
| ¥2,052 | ¥2 |
CD, 2000/10/2
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
—
| ¥6,507 | ¥114 |
CD, インポート, 2000/10/2
"もう一度試してください。" | インポート |
—
| ¥7,050 | ¥693 |
CD, CD, インポート, 2009/8/27
"もう一度試してください。" | CD, インポート |
—
| ¥9,948 | ¥1,400 |
CD, インポート, 2009/6/2
"もう一度試してください。" | インポート |
—
| ¥12,973 | ¥6,100 |
CD, 2000/9/27
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
—
| — | ¥1 |
CD, 限定版, 2009/7/1
"もう一度試してください。" | 限定版 |
—
| — | ¥150 |
CD, CD, インポート, 2011/2/28
"もう一度試してください。" | CD, インポート |
—
| — | ¥373 |
CD, 限定版, インポート, 2000/10/3
"もう一度試してください。" | 限定版, インポート |
—
| — | ¥717 |
CD, 限定版, 2014/1/29
"もう一度試してください。" | 限定版 |
—
| — | ¥913 |
CD, 2017/8/11
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
—
| — | ¥1,199 |
CD, 限定版, ボックスセット, 2009/6/2
"もう一度試してください。" | ボックスセット, 限定版 |
—
| — | ¥1,950 |
CD, CD+DVD, 限定版, 2009/9/16
"もう一度試してください。" | CD+DVD, 限定版 |
—
| — | ¥4,050 |
CD, CD, コレクターズ・エディション, 2009/8/27
"もう一度試してください。" | CD, コレクターズ・エディション |
—
| — | ¥6,080 |
CD, 限定版, 2009/9/16
"もう一度試してください。" | 限定版 |
—
| — | ¥22,982 |
この商品を見た後にお客様が購入した商品
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曲目リスト
1 | エヴリシング・イン・イッツ・ライト・プレイス |
2 | キッド A |
3 | ザ・ナショナル・アンセム |
4 | ハウ・トゥ・ディサピア・コンプリートリー |
5 | トゥリーフィンガーズ |
6 | オプティミスティック |
7 | イン・リンボー |
8 | イディオテック |
9 | モーニング・ベル |
10 | モーション・ピクチャー・サウンドトラック |
商品の説明
Amazonレビュー
前作『OKコンピューター』の発表直後から、極度のスランプに陥ったトム・ヨーク。3年間もがき苦しんだ末に、今作で彼が選択したのは、まるですべての感情を削ぎ落としたかのようなエレクトロニックサウンドだった。彼らの最大の特徴であったギター・サウンドは皆無。メロディも極限まで抑えられ、アンビニエントな音像と冷たいリズムだけが淡々と響いてくるのだ。
「ロックとデジタルの融合」などというくだらない方法論のレベルをはるかに越え、現代人の抱える根源的な虚無へと接近してしまった問題作である。(森 朋之)
メディア掲載レビューほか
UKロック・バンド、レディオヘッドが『O.K.コンピューター』から約3年後に発表した作品。第43回グラミー賞の最優秀オルタナティヴ・アルバム賞受賞。「エヴリシング・イン・イッツ・ライト・プレイス」他、ブレイク・ビーツなエレクトロに、トム・ヨークの声が絡む美しく無機質な10曲を収録。 (C)RS
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 製品サイズ : 7.62 x 10.16 x 0.01 cm; 80.32 g
- メーカー : EMIミュージック・ジャパン
- EAN : 4988006786011
- 時間 : 50 分
- レーベル : EMIミュージック・ジャパン
- ASIN : B00005HN3C
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 53,678位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,129位ダンス・エレクトロニカ (ミュージック)
- - 3,405位ポップス (ミュージック)
- - 9,196位ロック (ミュージック)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
その美しさにひかれながらも、どことなくちがうなぁという感じも少し受けていたレディオヘッド。
レディオヘッドは音的にはやや遅れたグループでかなり以前の時期に他の前衛ミュージシャンたちによって開発された音を再度組み合わせた音楽性をもっていま す。このグループに関する他の方々のレヴューを読めばわかると思いますが、「15〜30年前の先端的泡沫的なものはあまり聴いてこなかった人たちが初めて 聴いた音を今日の創造物だと勘違いしている」状態です。
ただ、近年は他のバンドがさらにというかどうしてみようもないほどもっと遅い、ほとんど退廃的・不健全なほど昔の音を出しているために、比較的モダンに見えるのだと思います。
そしてポップな範疇に収まっているというのも特徴。決してラディカルではない。商品性を保っている。そこが物足りない。ロックしてはいるけれども思い切り 振ってはいないな、という。どこか制約、整えが感じられる---Velvets,Amon Duul,Flamin' Groovies,The Gistのようにつき抜けてはいない。(もっとも、2003年というかなり早い時期に反ブッシュの態度を出したのはロックしてた。9.11の翌日だったか のブッシュの演説を聞いた瞬間私は「何嘘ついてんだ、この男は。」と思った。)
レディオヘッドのよさって、美的な感じではないかな。整合的で美しい。このまとめる力はすごいと思う。それで星4ツ半です。
決して先端ではないと思う。本当の先端ってのはもっとずっと先を行っていて、その時代には似ていない、別の顔をしている。
Hail To The Thief
There,there イントロはカンかSPKかと思いましたが、歌の部分は本当にフィッシュマンズによく似ているなぁ。
Kid A
各曲はとてもくっきりとした形をしていて出来が非常によく、聴き易い。ポピュラーミュージックだ。
昔からあった前衛的・泡沫的な実験的なミュージシャンたちによる音楽を、大衆向けに非常に上手に、綺麗に整えたわかりやすい形で編集した音楽である。おそらくあまり洋楽はきいてこなかった美大系、教育学部系の女子に聴かれているようだ。
しかし、編集型の音楽によく見られる中味の無さ(コーネリアスのような・・・)は感じられず、美的なセンスと切実な何かがこのアルバムでも濃厚に出ていて実体感、心のボディーが伴っている。
他の方が書いているように、<<典型的な、お手本ともいえる>>ような手際のよさ。最もわかりやすいアルバムだと思う。
ネズミのようにクルクルと循環する型の曲が多い。
2曲め フィッシュマンズ
3曲め King Crimson/Sailor's Tale(LP"Islands")。ブランキー・ジェット・シティ 「皆殺しのトランペット」(翼のない白頭鷲の歌)
4曲め 3曲めの終わりや次のアルバムの中の数曲同様に、Neu!の影響強い。この曲はNeu!の1stの最後の曲。なお、最後の曲Motion Picture SoundtrackもまるっきりNeu!の1stの最後の曲といってもいい感じ。
5曲め 普通にウェザー・リポートのデビューアルバム
Morning Bell 2曲めとこの曲が入っているということが購入の決め手となったのだけれど、この曲、フィッシュマンズ「新しい人」に極めて似ている。バックトラックにして歌えそうなくらい。
Amnesiac
3曲めはゲイブリエル + TG。
レディオヘッドは音的にはやや遅れたグループでかなり以前の時期に他の前衛ミュージシャンたちによって開発された音を再度組み合わせた音楽性をもっていま す。このグループに関する他の方々のレヴューを読めばわかると思いますが、「15〜30年前の先端的泡沫的なものはあまり聴いてこなかった人たちが初めて 聴いた音を今日の創造物だと勘違いしている」状態です。
ただ、近年は他のバンドがさらにというかどうしてみようもないほどもっと遅い、ほとんど退廃的・不健全なほど昔の音を出しているために、比較的モダンに見えるのだと思います。
そしてポップな範疇に収まっているというのも特徴。決してラディカルではない。商品性を保っている。そこが物足りない。ロックしてはいるけれども思い切り 振ってはいないな、という。どこか制約、整えが感じられる---Velvets,Amon Duul,Flamin' Groovies,The Gistのようにつき抜けてはいない。(もっとも、2003年というかなり早い時期に反ブッシュの態度を出したのはロックしてた。9.11の翌日だったか のブッシュの演説を聞いた瞬間私は「何嘘ついてんだ、この男は。」と思った。)
レディオヘッドのよさって、美的な感じではないかな。整合的で美しい。このまとめる力はすごいと思う。それで星4ツ半です。
決して先端ではないと思う。本当の先端ってのはもっとずっと先を行っていて、その時代には似ていない、別の顔をしている。
Hail To The Thief
There,there イントロはカンかSPKかと思いましたが、歌の部分は本当にフィッシュマンズによく似ているなぁ。
Kid A
各曲はとてもくっきりとした形をしていて出来が非常によく、聴き易い。ポピュラーミュージックだ。
昔からあった前衛的・泡沫的な実験的なミュージシャンたちによる音楽を、大衆向けに非常に上手に、綺麗に整えたわかりやすい形で編集した音楽である。おそらくあまり洋楽はきいてこなかった美大系、教育学部系の女子に聴かれているようだ。
しかし、編集型の音楽によく見られる中味の無さ(コーネリアスのような・・・)は感じられず、美的なセンスと切実な何かがこのアルバムでも濃厚に出ていて実体感、心のボディーが伴っている。
他の方が書いているように、<<典型的な、お手本ともいえる>>ような手際のよさ。最もわかりやすいアルバムだと思う。
ネズミのようにクルクルと循環する型の曲が多い。
2曲め フィッシュマンズ
3曲め King Crimson/Sailor's Tale(LP"Islands")。ブランキー・ジェット・シティ 「皆殺しのトランペット」(翼のない白頭鷲の歌)
4曲め 3曲めの終わりや次のアルバムの中の数曲同様に、Neu!の影響強い。この曲はNeu!の1stの最後の曲。なお、最後の曲Motion Picture SoundtrackもまるっきりNeu!の1stの最後の曲といってもいい感じ。
5曲め 普通にウェザー・リポートのデビューアルバム
Morning Bell 2曲めとこの曲が入っているということが購入の決め手となったのだけれど、この曲、フィッシュマンズ「新しい人」に極めて似ている。バックトラックにして歌えそうなくらい。
Amnesiac
3曲めはゲイブリエル + TG。
2018年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1985年に結成されたオックスフォードシャー出身のイギリスのロックバンド、レディオヘッド(Radiohead)の4作目のアルバム(全英・全米アルバムチャート1位)。エイフェックス・トゥイン(Aphex Twin)等のWarpレコーズのアーティストのインテリジェント・ダンス・ミュージック(IDM)の影響が色濃い、エレクトロニカ/アンビエント寄りのオルタナティヴ・ロック。ギターロック色はほとんどないが、トム・ヨークのエモーショナルなヴォーカルを中心とするレディオヘッド特有のメランコリックでメロディックなスタイルは健在。チャールズ・ミンガス(Charles Mingus)等のジャズや1970年代のクラウトロックの要素を含む曲もあり。プロデュースはナイジェル・ゴッドリッチ(Nigel Godrich)
2019年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
OK
2015年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エリックサティ、
ビルエヴァンス、
ブライアンイーノ、
レディオヘッドkidA。
ちょいと無理あるが自分の中ではこんな風に羅列。以外と聴きやすい一枚。
「how to disappear completely」はいつ聴いてもふっとばされます。
無機質は美しい。
ビルエヴァンス、
ブライアンイーノ、
レディオヘッドkidA。
ちょいと無理あるが自分の中ではこんな風に羅列。以外と聴きやすい一枚。
「how to disappear completely」はいつ聴いてもふっとばされます。
無機質は美しい。
2020年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古いやつですけど、響き良い、好きな歌手である
2012年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レビューを書こうと、リピートを試みるものの
なぜかもう聴きたくないという、、
こんなことは初めてでした
恐らく聴後、精神的に参ってしまい
脳が拒絶反応を起こしたのかもしれません
そのくらい精神力を消耗してしまうまでに
ひたすら負の続くアルバム
そういう意味で"リピートできないアルバム"と紹介しておきます
ちなみに、このアルバム制作時
『今日も曲創りが進まなかった』と
ブログで、心情を吐露していたそうです
この言葉を聞いて、個人的に思うのは
聴くだけで、精神的に参ってしまうのに
創るとなると、それ以上に精神的な負荷がかかっていたのでは?
ひたすら負に浸る覚悟のある者は、ぜひ聴いてみて下さい
負についてばかり述べましたが、聴く価値はありますよ 笑
なぜかもう聴きたくないという、、
こんなことは初めてでした
恐らく聴後、精神的に参ってしまい
脳が拒絶反応を起こしたのかもしれません
そのくらい精神力を消耗してしまうまでに
ひたすら負の続くアルバム
そういう意味で"リピートできないアルバム"と紹介しておきます
ちなみに、このアルバム制作時
『今日も曲創りが進まなかった』と
ブログで、心情を吐露していたそうです
この言葉を聞いて、個人的に思うのは
聴くだけで、精神的に参ってしまうのに
創るとなると、それ以上に精神的な負荷がかかっていたのでは?
ひたすら負に浸る覚悟のある者は、ぜひ聴いてみて下さい
負についてばかり述べましたが、聴く価値はありますよ 笑
2020年1月22日に日本でレビュー済み
(修正しました。申し訳ありません)
この『KID A』。
小さなボリュームで聴いてる人はどんな音が使われているか、細部まで分からない。
そして、作品を楽しむ事も出来ないであろう。
実はボリュームを目一杯上げると、そこに『ROCK』が隠れていたことが分かる。
そんな仕組みになっている。
私も『ザ・ベンズ』からレディオヘッドが好きになった。
ゆえにレディオヘッドの新作には第2の『ザ・ベンズ』のような作品を期待してたように思う。
それが、間違っていた。
レディオヘッドは一度やった同じ事はしないバンドなのだろう。
プライマル・スクリームの『Xターミネーター』もROCKから脱却したが、結果成功した。
シングル『スワスティカアイズ』は当時UKチャートのトップ10入りを果たした。
テクノロジーな曲で、ROCK好きにはつまらなく思えたが、今は私もとても好きなアルバムになっている。
さて肝心な『KID A』だが、はっきり言えばとても暗くて、うるさいギターロック曲もなく、つまらない。
当時リアルタイムでレディオヘッドの新作が出たらしい、と、そう楽しみにしてた人たちは、ラジオで曲を聴いて『なんだかつまらない曲だ』と思ったはず。
しかし、
日本においてもLUNA SEAがそうだった。
LUNA SEA IMAGE EDEN までの激情でメロディアスな路線を維持していたが、MOTHER で、ファンが困惑する側面を見せたのだ。
当初、駄作だとはっきり感じた。
Face 2 Faceのスローテンポで、オルタナティブで地味なサビの曲に特にがっかりした。
シングル MOTHERもカップリング曲ではないかという程、地味で暗かった。
GENEIS OF MIND も、セッションの中で偶然産まれたような感じで出来た曲に感じ、インパクトがなく、何だかよく掴めない中途半端な曲に感じた。
驚くのは、そんな MOTHER が今では、ネット上で見ると最高傑作に挙げられているのだ。
きっと『KID A』もそうだ。
発売から約20年。
今では世界中のアーティストが雑誌で『KID A』が好きだと語る。
そして、ここアマゾンさんに寄せられた大量のレビューの数は一体何なのだ?
なぜ『KID A』が、これだけ感心を持たれているのか?
私も『KID A』を今、レビューを書きながら聴いた感想だが、
『KID A』は最高のアルバム。
特に6曲目『OPTIMISTIC』は格好いい。小さなボリュームでなく、大ボリュームで聴いてみて欲しい。
トム・ヨークの歌声の『格好よさ』も味わえる。
LUNA SEAの『MOTHER』とプライマル・スクリーム『スクリーマデリカ』。
そして、RADIO HEADの『KID A』のように、バンドがそれまでの路線を壊そうと模索した作品は、時代を問わず、後になってから好まれるものなのだろう。
L'Arc~en~Cielの『HEART』もそうだったように。
とにかく『KID A』は面白いアルバムだと思う。
皆さん、暗くて、難しいけど、理解しよう。
ROCKとは、そういうものだ。
この『KID A』。
小さなボリュームで聴いてる人はどんな音が使われているか、細部まで分からない。
そして、作品を楽しむ事も出来ないであろう。
実はボリュームを目一杯上げると、そこに『ROCK』が隠れていたことが分かる。
そんな仕組みになっている。
私も『ザ・ベンズ』からレディオヘッドが好きになった。
ゆえにレディオヘッドの新作には第2の『ザ・ベンズ』のような作品を期待してたように思う。
それが、間違っていた。
レディオヘッドは一度やった同じ事はしないバンドなのだろう。
プライマル・スクリームの『Xターミネーター』もROCKから脱却したが、結果成功した。
シングル『スワスティカアイズ』は当時UKチャートのトップ10入りを果たした。
テクノロジーな曲で、ROCK好きにはつまらなく思えたが、今は私もとても好きなアルバムになっている。
さて肝心な『KID A』だが、はっきり言えばとても暗くて、うるさいギターロック曲もなく、つまらない。
当時リアルタイムでレディオヘッドの新作が出たらしい、と、そう楽しみにしてた人たちは、ラジオで曲を聴いて『なんだかつまらない曲だ』と思ったはず。
しかし、
日本においてもLUNA SEAがそうだった。
LUNA SEA IMAGE EDEN までの激情でメロディアスな路線を維持していたが、MOTHER で、ファンが困惑する側面を見せたのだ。
当初、駄作だとはっきり感じた。
Face 2 Faceのスローテンポで、オルタナティブで地味なサビの曲に特にがっかりした。
シングル MOTHERもカップリング曲ではないかという程、地味で暗かった。
GENEIS OF MIND も、セッションの中で偶然産まれたような感じで出来た曲に感じ、インパクトがなく、何だかよく掴めない中途半端な曲に感じた。
驚くのは、そんな MOTHER が今では、ネット上で見ると最高傑作に挙げられているのだ。
きっと『KID A』もそうだ。
発売から約20年。
今では世界中のアーティストが雑誌で『KID A』が好きだと語る。
そして、ここアマゾンさんに寄せられた大量のレビューの数は一体何なのだ?
なぜ『KID A』が、これだけ感心を持たれているのか?
私も『KID A』を今、レビューを書きながら聴いた感想だが、
『KID A』は最高のアルバム。
特に6曲目『OPTIMISTIC』は格好いい。小さなボリュームでなく、大ボリュームで聴いてみて欲しい。
トム・ヨークの歌声の『格好よさ』も味わえる。
LUNA SEAの『MOTHER』とプライマル・スクリーム『スクリーマデリカ』。
そして、RADIO HEADの『KID A』のように、バンドがそれまでの路線を壊そうと模索した作品は、時代を問わず、後になってから好まれるものなのだろう。
L'Arc~en~Cielの『HEART』もそうだったように。
とにかく『KID A』は面白いアルバムだと思う。
皆さん、暗くて、難しいけど、理解しよう。
ROCKとは、そういうものだ。
他の国からのトップレビュー
Francisco Javier Canto Guzmán
5つ星のうち5.0
Excelente producto
2024年2月6日にメキシコでレビュー済みAmazonで購入
Excelente disco, llegó en tiempo y bien empacado
C.D.
5つ星のうち5.0
The end is the beginning is the end
2023年11月12日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Almost a quarter of a century on, Kid A remains beyond compare. It isn’t hyperbole to claim this record marks both the end of a world, of rock n roll, and the arrival of an embryonic new one. We still don’t seem to have the words for it, a testament to the sheer majesty of these songs. This is BC/AD before/after stuff; we await, headphones at the ready, its second coming.
Duncan
5つ星のうち5.0
LOVE Rarewaves
2022年7月31日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
Again I cannot stress enough about how great this company is. Quickest shipping time for overseas, and I always get a superior pressing.
Sonia
5つ星のうち5.0
Top
2024年2月21日にイタリアでレビュー済みAmazonで購入
Consegna velocissima . Album strepitoso
Delevoy Baptiste
5つ星のうち5.0
Vinyle de très bonne qualité
2024年1月31日にフランスでレビュー済みAmazonで購入
Le son est excellent sur le format vinyle double.
Il fallait au moins ça pour le meilleur album de Radiohead.
Il fallait au moins ça pour le meilleur album de Radiohead.