「過保護な両親を持つ12歳の少年ニコラ。
人里離れた林間学校へ出席の為、
他の生徒たちがバスで移動する中、
ニコラだけバスの事故を心配する父が
運転する車で移動する。
授業に遅れたニコラを先生は暖かく
迎えてくれたが、うっかり荷物を自動車の
中に置き忘れてしまう。その後、
なぜか帰宅の途についたはずの父と
連絡が取れなくなり、ニコラは
不安の中で不吉な悪夢と妄想を
繰り返し見るようになる。」
渋い。よくあるホラーやサスペンスを
期待して視ると外します。
少年時代にありがちな不安、
そして妄想、自分にもありました。
家族旅行に行った時に
「暴走族に囲まれたらどうしよう?」
とか「今、車が突っ込んできたらどうしよう?」
とか、何も出来ない自分に怯えながら
いろんな妄想していたものです。
そして若い女教師に対するありがちな
妄想も描写していて、(少年といえど男ですな)
深い共感を覚えてしまう訳なんですが。
もう途中から現実と妄想の区別がつかなくなります。
そして衝撃の結末。
原作は「冬の少年」エマニュエル・カレール作
原作を読みたくなりましたよ。