発売から16年経てレビューがないとは、、と思い経ち、本作品に関するレビューを書いてみることにする。
Viva EMMA HOUSEの次に出たのがこちらのEMMA HOUSE 7。
2000年前後のYELLOWのフロアを鳴らしたトラックが散りばめられ、
聞くたびに当時の1000人超が沸いたYELLOWのフロアを思い出す。
Disc1はしょっぱな2曲目のPaul JohnsonのNoiseからキレッキレ、
TriscoのMusak、某有名なデトロイトのクラシックをサンプルしたMan Aliveまで
「ドリフティング」な勢いで突き抜ける。そしてEric KupperのHavanaを経て、
Daniel AangのAll Flowers Must Fadeでちょっとセンチな雰囲気を残しつつ、ソフトランディング。
Disc2はTom Chasteenの美しすぎるインストハウスFreedomからはじまり、
Karizmaの名曲The Powerで涙腺崩壊モード。そこからRoger Sanchezによる
隠れた名曲I Never Knew、Say A Little Prayerと、とにかく哀愁漂うトラックがこれでもか、と続く。
その感覚を残しながらYouDon'tKnow以降の少し固めな音で展開を創るのもさすがなところ。
また哀愁感漂うTommy MustoによるLet Love Liveから本作の最高の聞かせどころとなる、
MISIAのThe Glory Dayへの流れはEMMA HOUSE 3のThrough The Fireへの導入と近い
ような印象もありますが、曲自体も違うこともあり異なる感情を抱くことでしょう。
特にDisc2の曲は今でもフロアで掛けられているクラシックなハウスとしても評価されているものばかり。
本当の意味で「色褪せないトラックたち」を選定したDJミックスだと思う。
まだ聞いたことない人、特にハウスに興味を持っているけど何聞けばわからない、
というような20代くらいの方、ぜひこのDisc2は入り口としてオススメです。