フォーマット | ドルビー, ワイドスクリーン, 色 |
コントリビュータ | ピンク・フロイド |
言語 | 英語 |
1 | The Little Boy That Santa Claus Forgot |
2 | When The Tigers Broke Free |
3 | In The Flesh |
4 | The Thin Ice |
5 | Another Brick In The Wall(Part 1) |
6 | Goodbye Blue Sky |
7 | The Happiest Days Of Our Lives |
8 | Mother |
9 | Empty Spaces |
10 | Young Lust |
11 | One Of My Turns |
12 | Don`t Leave Me Now |
13 | Goodbye Cruel World |
14 | Is There Anybody Out There? |
15 | Nobody Home/The Bunker |
16 | Vera |
17 | Bring The Boys Back Home |
18 | Comfortably Numb |
19 | Run Like Hell |
20 | Waiting For The Worms |
21 | The Trial |
22 | Outside The Wall |
アラン・パーカー監督の『ピンク・フロイド / ザ・ウォール』は、豪華な作品であり、失敗作でもある。豪華なのは、その映像。神秘的で、時に音が共鳴しているかのよう。天才カメラマン、ピーター・ビジウによる撮影だ。失敗作というのは、全体を通して暗く、もの悲しいテーマに固執していること。ロジャー・ウォーターズの楽曲が持つテーマを表現しようとしているが、楽曲が本来持っていたはずのユーモアは全くなくなってしまっている。『ザ・ウォール』の映画化は、危険を伴う挑戦だったのかもしれない。映像は魅力的であるけれども、同時に失われてしまったものもある。
この映画は、3人の芸術家がぶつかり合って生み出されたものだ。その結果は良くもあり、悪くもある。アラン・パーカーに対したのは、ロジャー・ウォーターズとデザイナーのジェラルド・スカーフ。スカーフは優秀なデザイナーで、映画に挿入された一連のアニメーションは実にすばらしい。全編彼のアニメーションで作ってもよかったのにと思わせるほどのできだ。こうした、才能とエゴの衝突にもかかわらず、『ザ・ウォール』は魅惑的な映画に仕上がっている。ウォーターズの自我の世界を演じたのは、映画初出演となるブームタウン・ラッツのフロントマン、ボブ・ゲルドフ。絶妙のキャスティングだ。孤独と妄想の世界に生きるロック・スターは、社会と自分の間に心理的な壁(物理的なシンボルでもある)を築いていく。ウォーターズの自伝的な出来事も織り込んで描かれた、現実と夢との境界線の見えない情景。実験的な構成とストーリーをうまくかみ合わせることができなかったのはパーカーの失敗だろう。この映画は、濃厚で不思議な映画だ。今でも信奉者が増えている。しかし、本当に観客を惹きつける魅力をはなっているのは、ロジャー・ウォーターズの音楽であることに変わりはない。(Jeff Shannon, Amazon.com)
DVD最大の魅力の一つが、多くの映像情報を盛り込めることだ。そして音楽ソフトほどその特性を生かせるものはないと思うのだが、まだ腰が抜けるようなソフトは少ない。画像、音質は当然として、機能面でDVDでなければというのをもっと、という要望に正面から応えてくれるのがこれだ。ピンク・フロイドの代表作『ザ・ウォール』をアラン・パーカー監督が映画化した作品で、公開当時は飛躍が多く気になったのだが、DVD化にあたって多彩なお楽しみを加えて、じつに親しみやすく、ソフトとして完成度の高いものに仕上げた。リマスターされた本編に加えて25分のメイキング、R.ウォーターズやパーカーらのインタビュー、ビデオ・クリップなどが付くが、最高なのがウォーターズらが映画にあわせ細かくコメントしたのを同時に観ることもできる点で、これで映画自体の親しみが何倍にも増す。ピンク・フロイド・ファンのみならずDVDってどれだけのことができるのと疑問の人にぜひ一度体験してもらいたいソフトだ。 (大鷹俊一) --- 2001年02月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
プログレの雄、ピンク・フロイドの大ヒット作『The Wall』の制作プロセスとそのツアーなど、一連のプロジェクトを追ったドキュメンタリー映画の再編集版。
-- 内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)