様々な演奏者によるゴジラのテーマ音楽集である。聴き続けると《ドシラ ドシラ ドシラソラシドシラ》のメロディーが脳裏に焼き付いてしまう。しかし、これは素晴らしいコンピレーションと言える。汐澤/東響版のSF交響ファンタジー第1番やKOKOOの演奏といった貴重な音源が収められていて、ゴジラのテーマ音楽の決定版と言える。この曲は本来、ゴジラに相対する人間側のテーマ曲だったのが、今では怪獣側であるゴジラそのものを象徴する曲となっていて、色々な音楽を聴いていて《ドシラ》のフレーズが出てくると、「あっゴジラがいた。」と思ってしまう。
このCDは名盤と言って良いのだが、惜しむらくは現在廃盤となっている。売りに出ているのを見つけた際に買って損はしないと思う。