メディア掲載レビューほか
沢田太陽氏のイベントで彼らのライヴを初めて観たとき、僕はなにか不思議な夢でも見ているのだろうかという錯覚に陥った。“静寂”を音にしたらこんな感じかしら。低く漂う独特のビートはゆったりと音を刻み続けていながら聴き手に与える印象は奇妙なことに“無”なのである。ならばそれは観念的なシロモノなのかと問われればまったくもって答えは否。心にも身体にも気持ちがいい、最良のダンス・ミュージックだ。宍戸の歌だかラップだか奇声だか分別不能のヴォーカルにも底の見えない魅力が。舞いも見事。必見。 (平野敬三) --- 2000年12月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)