Amazonより
プッチーニの「ラ・ボエーム」の最初のレコーディングは、このオペラのヴィジュアル面の処理が最高で、誰もが繰り返し見そうである。演出家のフランコ・ゼッフィレッリは、オペラ作品を演出するとき、いつも心のなかにテレビがあるようで、ヴィジュアル的なインパクトと演技力を重視する姿勢が強く打ち出される。テレサ・ストラータス(ゼッフィレッリが次々に選ぶソプラノはどれも忘れがたい出来である)はミミに扮して完全に説得力があり、ホセ・カレーラスはロドルフォそのものといっていいくらい強い印象を与える―とくに注目すべきは頻繁に使われるクローズアップの場面で、そこでは演技力がもっとも必要とされるのだ。レナータ・スコットのムゼッタは、役柄にふさわしく浮気っぽくて、気まぐれで、第2幕と3幕では言葉の上だけだが過激で、感動的なフィナーレでは心からの思いやりを見せる。脇役陣も一流どころが選ばれ、演出もすばらしい。ほかの「ラ・ボエーム」ではもう少し声が良いものもあるが(たとえば、パヴァロッティ)、ここでの独唱は見事で、コーラスとオーケストラはすばらしく、ヴィジュアル表現はとびきり上等である。手に入るDVDのなかから選ぶとしたら、まず第一にこれだろう。代わりに選ぶとして興味深いのが、オーストリアのバズ・ラーマンが演出したフレッシュで斬新な「ラ・ボエーム」で、これは舞台が1950年代に移されている。(Joe McLellan、Amazon.com)
レビュー
ジェイムズ・レヴァイン指揮 メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団 演出: フランコ・ゼフィレリ 出演: テレサ・ストラータス/レナータ・スコット(S)ホセ・カレーラス(T)リチャード・スティルウェル(Br)ジェイムズ・モリス(Bs)
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
貧乏な芸術家と胸を病むお針子のラブストーリーを描いたプッチーニの傑作オペラを、ゼフィレッリの演出で上演。人気歌手ストラータス&カレーラスの熱演も見もの。
-- 内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)