主役の少年・少女のハイテンションな熱演と
それを取り巻く大人たちの好演がマッチして、
先が気になる飽きさせない展開となっている。
銀行と周辺という限られた空間で、
犯人と人質・警察との会話だけという
演技力で成立させている所は見事だと思う。
ただ、少年犯罪を扱った映画で、
内容的にも汚い言葉遣いが多く、
嫌悪感を抱く方も多いかも知れない。
主役の少年は、知的な部分もあるが、
すぐにキレやすく、アクティヴな反面、
持病の発作があったりと不安定な状態である。
こういうアンバランスさを客観的に
作品として楽しめる人に向いているように思う。