ローランド・エメリッヒが監督した"ごった煮感たっぷり"のB級SF作品。
SFXがまともなので何とか観てられますが、お話が浅くてお粗末…面白くない。夜霧に煙る街並みは『ブレードランナー』、暗くて薄汚れた基地内は『エイリアン』、宇宙の彼方の鉱山惑星の設定とかも過去色々な映画でありましたねぇ…一度はどこかで観たことのあるようなイメージばかりの連続で、とどめは『ブルーサンダー』ですかぁ?
冒頭とラストに出てくる鉱山会社の会議室、社長を始め居並ぶ役員達が重みに欠け影が薄くて締まりません。最後の最後、マイケル・パレの"決め台詞"も完全に浮いちゃって後姿も寂しそう…
マイケル・パレに期待して観たんだけど彼だけは相変わらず冷めたイメージでいいですねぇ、独り浮いちゃってる感もありますが…
でもギラギラ脂ぎる事の無い知的な持ち味が生かしきれて無く勿体無いです。お気楽なSFとか出るのを止めて、フォーサイスかル・カレ原作のスパイ物にでも出てくれたらいいのになぁ…