「
Dreamland
」があまりにすばらしかったので、期待してその前のアルバムである本作を買ってみたのですが、最初聴いた時は正直あまりピンときませんでした。「なんだかツェッペリンに近いなあ」という印象でした。ツェッペリンすごく好きなんですけど、ソロになってもその路線を継続するのはあんまり意味がないなあと思って。
しかし繰り返し聴くと、このアルバムには確かにDreamlandのテイストが含まれていることに気がつきます。というか、そもそもツェッペリンの音楽にはDreamlandの要素が息づいていたことを理解します。3rdや4thに限らず。そういう意味で、ツェッペリンはやはりすごく特異なロックバンドだったのだと、今更ながらに思います。
ハイトーンのシャウトがないことで、音楽から華やかさが失われているという評価もあるでしょうが、この「太さ」の味わいには代え難いものがあります。少なくとも現在の私には、こちらのロバート・プラント「も」非常に魅力的です。きっと一緒に歳を取ったということなのでしょう。