92年インディーズ時代の1stフルアルバム。ゴシックロック的な妖艶で耽美な世界、激しく攻撃的、メタル寄りのサウンドだが、パンキッシュでもあり、少しプログレっぽい所もあるひねくれた音楽。前作よりもメタル寄りで勢いのある曲が増えた。スピード感のある曲を次々と繰り出し、否応なしに興奮させられてしまう。でも勢いだけでなく、前作ほどではないが妙な曲展開が所々にあり一筋縄では行かない。緊張感を途切れさせない。「SUICIDE」はカラッとして短い。次の曲への繋がりが良い。「MOONLIGHT LOVERS」は妖しくダークなのに妙にキャッチー。「UP TO DATE」は狂ったように走るが、勢いだけでなく繊細で耽美。ギターソロが熱い!かなりカッコイイ。狂気・絶望へ転落していく。「殺意」は名曲!暗く攻撃的でノリが良い。意識が虚ろになっていくようなゆったりした展開になったかと思えば、激しい泣きのギターソロが激情を噴出!ぞくぞくする展開。「BRAIN FOR DELIRIUM」は混沌、狂気・悲鳴が渦巻く。「K3NOISE」は凝った展開だが、ノリがよく気持ちよく聞ける。「CYBER PUNK」は刹那的で邪悪、キレがよく激しく落ちていくような展開にしびれる。思わず体が動いてしまうが、かと言って単純なノリではない。ギターソロも好き。「崩れ落ちる前に」はキャッチーなサビが印象的。「巴里祭」は寂しげで妙に昔懐かしいメロディーのバラード。「FOLLOW ME」は速くて激しくエキサイト!妖しい展開でワンクッション置いた後のメロディアスなギターソロと激しい熱狂が良い。全てが闇に落ちるようなラストも素敵。「♯19」は激しく叫び完全燃焼。「PEOPLE OR PEOPLE」はキャッチーで落ち着いた曲。