典型的な日本のインディーギターポップと言えるでしょう。
ミニアルバムなため、全12曲といっても、収録時間20分程度。
短いジングルなどでつなぎ、ボーカルもダバダバなスキャットが多いです。
そういう多少の遊びをやりつつも、やはりギタポ、ネオアコファンの直球ど真ん中で、今聴くと少々食傷気味になるのは否めません。ギターポップを基本としたラウンジ系というのは当時、山ほどありましたから。
しかし逆に言うと、変にテクノぽくしたり、ノイズを入れたりと、無理なことをせず潔く、冗長すぎることもないので、とてもスムーズに聴くことができます。何となく流れていて心地は良いが気にならないという要素も、音楽にとって一つのメリットでしょう。僕はそういう音楽を持っていていいと思いますし、意外とこの条件を完全に満たしてくれるものを探すのは、難しいです。
期待をかけず、中古で安く見つけたら、まあ買っとくかという感じかな。そして、本やネットでもしながら、かけておくのにいいのではないでしょうか。