なぜあんなに小さく、しかも片手だけの指揮でこうも美しく、透き通った音色を引きだせるのか…。シカゴ交響といえばゲオルグ・ショルティというイメージだが、さすがシカゴ交響の黄金時代を築いたフリッツ・ライナーだけあって楽団の能力を頂点まで引き上げる妙は凄いものがあります。
現代の技術によって1955年録音とは思えない最高クオリティの音質に仕上げられているところも素晴らしいです。
個人的には最終楽章の躍動感はカルロス・クライバーの方があり、第2楽章の透明感はフリッツ・ライナーの方が上かなぁと思います。
最高の音質を求めるならこの1枚だと思います。