メディア掲載レビューほか
57年上演のミュージカル『ジャマイカ』の甘美な楽想には、さしものフィニアスも心奪われたようだ。たおやかなオーケストレーションに酔った彼の指が、澄みきった大きな耳と化している。後年、精神に異常をきたしたフィニアスのこれは最も楽天的な演奏ではないか。まるでエロール・ガーナーがオスカー・ピーターソンと接着したかのようだが、節々に示す鋭い展開方法はやはりフィニアス独自の冴え。ミュージカルのファンタジー+ラテンの興奮+ジャズの風格=天使の音楽が創造された。 (鷲頭毅志人) --- 2001年06月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
フィニアスがハロルド・アーレンの人気ミュージカルにチャレンジした名盤。抜群のテクニックに裏打ちされた,ラテン・フレイヴァー満載の内容にトロピカルな気分がいやがうえにも高まる。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)