コリン・デイビスの非凡さが端的に示された傑作である。と同時に名盤ひしめく「ハルサイ」のトップに君臨する決定盤でもある。
初出当時、コリン・デイビスはグリュミュオーのモーツァルトの伴奏者で、ベルリオーズのスペシャリストといった評価だったが、このレコードがリリースされるや否や、カルロ・マリア・ジュリーニと共に一気にスターダムにのしあがった感があった。
それにしても、今聴いてもこの「ハルサイ」は名演だ。ブーレーズとクリーブランドの新旧両盤も素晴らしいが、楽曲の求める響きを十全に鳴らし切ったという意味では、さらに輪を掛けている。オケがコンセルトヘボウであることも要因の一つなのだろうが、ハイティンクだったらこうはならない(ハイティンクも秀演を展開しているが)。常任指揮者以上に弾力があり鮮度が高い。パリの聴衆を驚愕させた曰く付きの名曲の真価を明らかにした模範的でありながら圧倒的であるという、奇跡的なパーフォーマンスが刻印されている。このデイビス盤が出て以降「ハルサイ」は古典の仲間入りをしたといっても過言ではない。
必聴の名盤である。
ストラヴィンスキー:バレエ音楽〈春の祭典〉、バレエ音楽〈ペトルーシュカ〉(1947年版)
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, CD, 2015/5/27
"もう一度試してください。" | CD | ¥1,520 | — |
CD, インポート, リミックス含む, 2021/4/2
"もう一度試してください。" | インポート, リミックス含む |
—
| ¥1,633 | ¥1,080 |
CD, 2005/6/22
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
—
| — | ¥780 |
CD, 限定版, 2003/12/17
"もう一度試してください。" | 限定版 |
—
| — | ¥864 |
CD, 限定版, 2004/4/21
"もう一度試してください。" | 限定版 |
—
| — | ¥1,800 |
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曲目リスト
1 | バレエ≪春の祭典≫ 第1部:大地礼讃 序奏 |
2 | バレエ≪春の祭典≫ 第1部:大地礼讃 春のきざしと若い娘たちの踊り |
3 | バレエ≪春の祭典≫ 第1部:大地礼讃 誘拐 |
4 | バレエ≪春の祭典≫ 第1部:大地礼讃 春のロンド |
5 | バレエ≪春の祭典≫ 第1部:大地礼讃 敵の都の人々のたわむれ |
6 | バレエ≪春の祭典≫ 第1部:大地礼讃 賢者の行進 |
7 | バレエ≪春の祭典≫ 第1部:大地礼讃 大地の踊り |
8 | バレエ≪春の祭典≫ 第2部:いけにえ 序奏 |
9 | バレエ≪春の祭典≫ 第2部:いけにえ 乙女たちの神秘的なつどい |
10 | バレエ≪春の祭典≫ 第2部:いけにえ えらばれた乙女への讃歌 |
11 | バレエ≪春の祭典≫ 第2部:いけにえ 祖先の霊の呼び出し |
12 | バレエ≪春の祭典≫ 第2部:いけにえ 祖先の儀式 |
13 | バレエ≪春の祭典≫ 第2部:いけにえ いけにえの踊り |
14 | バレエ≪ペトルーシュカ≫ (1947年版) 第1場:謝肉祭の市 |
15 | バレエ≪ペトルーシュカ≫ (1947年版) 第1場:ロシアの踊り |
16 | バレエ≪ペトルーシュカ≫ (1947年版) 第2場:ペトルーシュカの部屋 |
17 | バレエ≪ペトルーシュカ≫ (1947年版) 第3場:ムーア人の部屋 |
18 | バレエ≪ペトルーシュカ≫ (1947年版) 第3場:ワルツ |
19 | バレエ≪ペトルーシュカ≫ (1947年版) 第4場:謝肉祭の市(夕暮れ近く) |
20 | バレエ≪ペトルーシュカ≫ (1947年版) 第4場:子守女たちの踊り |
21 | バレエ≪ペトルーシュカ≫ (1947年版) 第4場:熊を連れた農夫の踊り |
22 | バレエ≪ペトルーシュカ≫ (1947年版) 第4場:行商人とジプシーたち |
23 | バレエ≪ペトルーシュカ≫ (1947年版) 第4場:馭者と馬丁たちの踊り |
24 | バレエ≪ペトルーシュカ≫ (1947年版) 第4場:仮面の芸人たち |
25 | バレエ≪ペトルーシュカ≫ (1947年版) 第4場:格闘 |
26 | バレエ≪ペトルーシュカ≫ (1947年版) 第4場:ペトルーシュカの死 |
27 | バレエ≪ペトルーシュカ≫ (1947年版) 第4場:警官と魔術使い |
28 | バレエ≪ペトルーシュカ≫ (1947年版) 第4場:ペトルーシュカの幽霊の出現 |
商品の説明
メディア掲載レビューほか
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏による1976年、1977年録音盤。フィリップス・レーベル創立50周年(2001年当時)記念企画限定盤。 (C)RS
登録情報
- 梱包サイズ : 14.09 x 12.63 x 1.37 cm; 80.32 g
- メーカー : ユニバーサル ミュージック クラシック
- EAN : 4988005270658
- 時間 : 1 時間 9 分
- レーベル : ユニバーサル ミュージック クラシック
- ASIN : B00005J451
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 180,509位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 391位バレエ・ダンス音楽
- - 1,837位現代音楽
- - 8,457位交響曲・管弦楽曲・協奏曲
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1980年頃にレコードで購入したものをCDでの買い直しを目論んだがなかなか実現できず、ようやく今回の購入となった。素晴らしい録音で当時の感動がよみがえってきた。
2018年10月20日に日本でレビュー済み
春の祭典は指揮者・オーケストラの技量が試される試金石のような音楽ですが、
コリン・デイヴィスとアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(あえて旧名)は
当時はハルサイブームで、予算の都合もあり聴きあぐねていました。
まず切り込みの鋭さに圧倒されます。一音一音がオケの見事さに感服します。
全曲を通して俯瞰で見通された設計の中に情熱のこもった演奏になっていて
バランスがとても良いです。
アナログ末期の録音は、デジタル初期より優れていて、ヒスノイズも感じられず
ダイナミックレンジ・周波数レンジについても申し分ありません。
ひとつ、最近のデジタル録音に苦言を言いたいです。
音像のぼやけた録音でオケの技量の無さを隠すようなものが多いです。
CDが売れないせいなのか、無難な線で誤魔化すようなものが多いと思います。
コリン・デイヴィスとアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(あえて旧名)は
当時はハルサイブームで、予算の都合もあり聴きあぐねていました。
まず切り込みの鋭さに圧倒されます。一音一音がオケの見事さに感服します。
全曲を通して俯瞰で見通された設計の中に情熱のこもった演奏になっていて
バランスがとても良いです。
アナログ末期の録音は、デジタル初期より優れていて、ヒスノイズも感じられず
ダイナミックレンジ・周波数レンジについても申し分ありません。
ひとつ、最近のデジタル録音に苦言を言いたいです。
音像のぼやけた録音でオケの技量の無さを隠すようなものが多いです。
CDが売れないせいなのか、無難な線で誤魔化すようなものが多いと思います。
2009年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ハルサイは他に何枚か持ってて、いずれも素晴らしい出来ですがデイヴィス盤が1番好きです。もちろん録音の良さや音の奥行きもありますが、最大の魅力は《木》の香りがする事です。人それぞれ好みもありますがオススメです。他にMTT、ドラティなども好きですね。
2009年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1913年にパリのシャンゼリゼ劇場で初演されたとき、聴衆に大混乱が起こり、怒号が飛び交い、演奏が聞こえないほどだった、というエピソードがあるいわく付きのバレー音楽です。作曲はストラヴィンスキーですが「3大バレー」といわれる火の鳥、ペトルーシュカ、春の祭典の中で、この作品は飛び抜けて異常です。ストラヴィンスキーは気でも狂ったかと思うくらいです。多くの指揮者、オーケストラがこの曲を録音していますが、やはり春の祭典といえばコーリン・デイヴィス指揮のこの一枚がダントツです。再生は出来るだけ大音響でこの音の爆風に身をさらしたいものです。鳥肌は立つわ、血圧は上がるわ、聴き終わったあとは、ぐったりします。クラシック音楽を愛するものとして必聴の作品です。
2016年11月19日に日本でレビュー済み
去年あたりに話題になったらしいクルレンツィス&ムジカエテルナの『春の祭典』を聴いてみたが、なるほどいろいろ面白くはあっても、やはりコリン・デイヴィス&コンセルトヘボウ・オーケストラ(77年録音)がベスト。
指揮者の意思が末端まで通った唯一の演奏だろう。意思とは(あざとい)解釈とは違う。あざとい演奏の代表格は一昨年亡くなったロリン・マゼール&クリーヴランド管弦楽団(80年)だろう。いや、これも悪い演奏ではない。
だいたい、天才ストラヴィンスキーにして唯一の“降りてきた”奇蹟の大傑作ゆえ、機械的に演奏したような録音でも十分楽しめるし、何せ超難曲のこと、破綻なく演奏するだけでも合格なんだろうが、そんな数多ある音盤の中でもデイヴィス盤は別格だろう。でも、同曲異盤も含めて、暇に明かして何度も何度も聴かないとその違いがわからないんだなぁ。未だに日によっては、わからないこともある。
カップリングの『ペトルーシュカ』は、ハルサイに比べれば曲が落ちるし、あんまりいろいろと聴く気になれないのでよくわからない。
指揮者の意思が末端まで通った唯一の演奏だろう。意思とは(あざとい)解釈とは違う。あざとい演奏の代表格は一昨年亡くなったロリン・マゼール&クリーヴランド管弦楽団(80年)だろう。いや、これも悪い演奏ではない。
だいたい、天才ストラヴィンスキーにして唯一の“降りてきた”奇蹟の大傑作ゆえ、機械的に演奏したような録音でも十分楽しめるし、何せ超難曲のこと、破綻なく演奏するだけでも合格なんだろうが、そんな数多ある音盤の中でもデイヴィス盤は別格だろう。でも、同曲異盤も含めて、暇に明かして何度も何度も聴かないとその違いがわからないんだなぁ。未だに日によっては、わからないこともある。
カップリングの『ペトルーシュカ』は、ハルサイに比べれば曲が落ちるし、あんまりいろいろと聴く気になれないのでよくわからない。
2014年9月23日に日本でレビュー済み
デイヴィスと歴史ある三大オーケストラの一つコンセルトヘボウが組んだ不朽の名盤。春の祭典に関しては、現在ではゲルギエフの荒々しさと巧みな表現を併せ持つ名盤を第1に押すべきだろうが、よりクラシック的に聞きたい方にお勧めなのがこの盤である。コンセルトヘボウの音は実に魅力的で、デイヴィスもそれをわかっていてか、変に奇をてらった演奏ではなく、オーケストラの音を楽しませる演奏に努めている。
ペトルーシュカも同様で、この三大バレエでも1番聞きやすい名曲が実に魅力的に聴けるのである。
ペトルーシュカも同様で、この三大バレエでも1番聞きやすい名曲が実に魅力的に聴けるのである。
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Amazon Customer
5つ星のうち5.0
Dynamic version of classic
2018年1月23日に英国でレビュー済みAmazonで購入
Finally got hold of a copy of what I still feel is the best version of the "rite"