1984年作品。タイトルは1982年の日航逆噴射事故から取った?
そのぶっ飛んだ面白さと、工藤夕貴のレオタード姿がお宝の
今でも高い人気を誇る超カルト・ムービーです。
真面目すぎるサラリーマン小林勝国(小林克也)は郊外に
念願の一戸建てマイホームを買い、一家で引っ越してきた。
勝国の父親・寿国(植木等)が、そこにやって来た事から話が動き出す。
おおらか過ぎる妻(倍賞 美津子)と娘(工藤 夕貴)
反抗期でかなり不気味な受験生の息子(有薗芳記)に囲まれ
真面目で潔癖症の勝国がだんだん壊れていく。
その異様な行動にドン引きの家族に対し「おかしいのはお前らの方だ!」
とうとう勝国は家の出口を全て塞ぎ、壮絶な一家のバトルロイヤルに発展。
ここでの小林克也は、「シャイニング」のジャック・ニコルソン並みです。
家族全員がメチャクチャに暴走し始めます。この映画の見所です。
勝国がチェンソー、妻が包丁等を武器にしているのに対して
工藤 夕貴だけプロレスの真似事で、武器も持たず水着の様なレオタード姿。
あっさり寿国に捕われ、猿轡と縄で亀甲縛りにされてしまうのが
マニア受けしそうな感じです。レオタード姿のシーンも割と長めです。
しかし最後に一番正気で冷静なのが、実は勝国だったというどんでん返し。
崩壊したマイホームの横にテントを張って、家族仲良く
朝の食卓を囲むシーンは、清々しく感動的です。