日本を代表するフュージョングループ「フラジャイル」が1995年に発表したデビュー作品です。数々のセッション活動を通じて腕を磨いてきたテクニシャン3人が集結して作られたアルバムだけに、変拍子を多用したリズム、目まぐるしく変化するコード展開、そしてギターの矢堀氏によるスコット・ヘンダーソンを思わせるアームを多用した超絶ギターと、この手のフュージョンやジャズロックが好きな人にとっては大好物になりえる要素がテンコ盛りという感じです。
全体としては、ハード&テクニカルフュージョンという感じで、これは現在にまで引き継がれている彼らの作風ですが、②「Back Skip」で聴かれる矢堀氏のギターは少しプログレ風でもあり、彼らの音楽的バックボーンの広さを感じさせます。