アカペラから始まった時には、ちょっとびっくりした。こういう自然で情感のこもった歌声を久しぶりに聴いたから。
週末にベランダで一人で一杯飲むときや、普段の日の夜、疲れて帰宅してホッとしたいときに聴くと、じわ~とやすらぎます。
気分を持ち上げて前向きにさせるような即効性はありません。どちらかというと、心の中のギクシャクしている部分に気づかせ、それをゆっくりと溶かしてくれるような・・例えれば、渋い「漢方薬」。酸いも甘いもしっかりかみわけた大人の音楽とでもいいますか・・。
場合によっては、ちょっとしみじみし過ぎてしまうので、シチュエーションを選ぶアルバムではあると思います。
それでも、歌手としてかなり良質であることは間違いないし、彼女にはまだまだ何かある気がして、他のアルバムも聴いてみようと思いました。
疑問:砂浜で歌っているような最後の曲は、わざと音が小さくしてあるのでしょうか?そこだけボリュームを大きくしないと殆ど聞こえないのですが・・・。