Amazonレビュー
日本を代表するボサノヴァシンガー小野リサの、13作目となるニューアルバム。ハワイ語に挑戦したオリジナルナンバー<5>、<7>、<11>をはじめ、ボサノヴァとハワイアンをコンセプトに、リゾート気分あふれるサウンドを楽しませてくれる。
スウィングジャズ風の演奏に、カラッと明るいウクレレがマッチした<1>、ダイアモンド・ヘッドというタイトルのスタンダードを、優雅なワルツのリズムでカバーする<10>などを収録。ブラジル以外のミュージシャンとは初競演となる、テレサ・ブライトとのデュエット<13>も聴きどころだ。(柏村美幸)
メディア掲載レビューほか
夏の定番、小野リサの新作アルバムはボサ・ノヴァとハワイアンの融合。ハワイの人気歌手をゲストに迎え、60年代の名曲からコンテンポラリーなハワイアンまでを料理。夏を涼しく過ごしたい人に。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
果てしなく広がる青い海と青い空の間にこれまた果てしなく広がる空間――このアルバムを聴いて、ハワイとブラジルに共通する“空気”を感じた。そして、それをスンナリと表現してしまった小野リサの感性には恐れ入りましたの一言。全13曲に流れるダレた雰囲気が実に素敵だ。いまどきの風潮に侵された向きには、ダレるのは善からぬことと映るかもしれない。しかしこの空気、この時間の流れが人間本来の“生活”だろう。このアルバムを聴いて、よく言われる自然との共生というやつは案外たやすいことのようだ、と思った。自然を意識するところから不自然が始まるわけで、その点、ここには無意識の自然が詰まっている。これこそ本物の“自然”だ。この成功にはアレンジの良さが大きく寄与している。奇をてらうことなく、でしゃばらず、それでいて地に足のついた力強さが感じられる。そこに小野リサの歌声がからんで、聴き手は知らず知らずのうちになんとも言えない心持ちになってしまうのだ。 (平原康司) --- 2001年08月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)