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フォーレ:室内楽全集(1)

4.4 5つ星のうち4.4 33個の評価

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新品 中古品
CD, 限定版, 2009/4/22 限定版
¥6,980 ¥2,445
CD, 2001/7/25 2枚組
¥406

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曲目リスト

ディスク: 1

1 ピアノ四重奏曲 第1番 ハ短調 作品15 第1楽章:Allegro molto moderato
2 ピアノ四重奏曲 第1番 ハ短調 作品15 第2楽章:Scherzo(Allegro vivo)
3 ピアノ四重奏曲 第1番 ハ短調 作品15 第3楽章:Adagio
4 ピアノ四重奏曲 第1番 ハ短調 作品15 第4楽章:Allegro molto
5 ピアノ四重奏曲 第2番 ト短調 作品45 第1楽章:Allegro molto moderato
6 ピアノ四重奏曲 第2番 ト短調 作品45 第2楽章:Allegro molto
7 ピアノ四重奏曲 第2番 ト短調 作品45 第3楽章:Adagio non troppo
8 ピアノ四重奏曲 第2番 ト短調 作品45 第4楽章:Allegro molto

ディスク: 2

1 ピアノ五重奏曲 第1番 ニ短調 作品89 第1楽章:Molto moderato
2 ピアノ五重奏曲 第1番 ニ短調 作品89 第2楽章:Adagio
3 ピアノ五重奏曲 第1番 ニ短調 作品89 第3楽章:Allegretto moderato
4 ピアノ五重奏曲 第2番 ハ短調 作品115 第1楽章:Allegro moderato
5 ピアノ五重奏曲 第2番 ハ短調 作品115 第2楽章:Allegro vivo
6 ピアノ五重奏曲 第2番 ハ短調 作品115 第3楽章:Andante moderato
7 ピアノ五重奏曲 第2番 ハ短調 作品115 第4楽章:Allegro molto

商品の説明

Amazonレビュー

フォーレの音楽は大言壮語しない。がなりたてない。かといって渋い顔を作っているばかりではない。しゃれていて、適度にモダンで、感情も豊かだ。彼の室内楽作品には特にそれがいえる。
1枚目のCDにはピアノ4重奏曲2曲、2枚目にはピアノ5重奏曲2曲がそれぞれ収められているが、編成の違い、作曲年代の違い(4重奏曲の方が早い)から、随分と違った印象が感じられる。
まず、ピアノ4重奏曲の方からいくと、もやのかかったような響きが全体を支配する。ユニゾンが効果的に使われ、胸騒ぎのような切迫した気持ちが高揚することもあるが、夢幻的な雰囲気に落ち着くことが多い。これに対し、ピアノ5重奏曲はヴァイオリンが1つ多い分だけ音に密度の高さが感じられる。60~70代に達したフォーレの書法は円熟するとともに力強さを増している。ハーモニーの面でも複雑になり、サウンドの変化も大きい。デリケートさを保ちながら、リズミックなおもしろさも加味して興味が尽きない。第1番の第3楽章、第2番の第2楽章など、われわれの時代のポピュラー音楽を一部先取りしているかのようにさえきこえるのだ。思いがけない飛び方をするメロディー、ひんぱんな転調によってもたらされた浮遊感のなんと気持ちよいことか。
ピアノのジャン・ユボーを中心としたこのCDは、1969~70年にパリで録音され、フランスのACCディスク大賞、日本のレコード・アカデミー賞を受けている。(松本泰樹)

メディア掲載レビューほか

WARNER CLASSICS BEST+BEST。ピアニスト、ジャン・ユボー、ヴァイオリニスト、レーモン・ガロワ=モンブラン他、フランスのアーティストによるフォーレの室内楽作品集。 (C)RS

登録情報

  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 14.09 x 12.63 x 1.37 cm; 80.32 g
  • メーカー ‏ : ‎ ワーナーミュージック・ジャパン
  • EAN ‏ : ‎ 4943674027026
  • 時間 ‏ : ‎ 2 時間 5 分
  • レーベル ‏ : ‎ ワーナーミュージック・ジャパン
  • ASIN ‏ : ‎ B00005LK3B
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 2
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 33個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
33グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
名盤だというので早速聞いてみたが、熱気は伝わるものの、いまひとつピンと来なかった。
440hz → 432hz にピッチを下げて聞いたところ、急に音楽の意味が理解できた。
なんだかよくわからない外国語が、急に母国語で聞こえてきたかのような、それは劇的な変化だった。

もしかすると、20世紀に演奏されたものは、かの馬鹿馬鹿しい国際基準とやらでA音=440hz と勝手に決められたことの弊害かも知れない。私の手持ちの音楽は、コンピューターというありがたい文明の利器を使って、そのほとんどをピッチを下げて聞いている。そのためか、耳がA=432hzの世界に慣れてしまい、440hzだと逆に違和感を覚えるようになった。騙されたと思って試してみて欲しい。たった8hzの差しかないのに、音楽的にまったくと言って良いほど別の意味を紡ぎ出す。ラジオのチューニングがわずかに狂っていると、音波がよく入らないのにも似ている。432hzに直した瞬間、「これだ!」となる。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
弦楽器が徹底してレガートで旋律を歌わせる。時にハーモニー豊かに、対位法で、ソロで... 合間を縫ってピアノが分散和音と旋律を奏する。とにかく旋律が途絶えることのない楽章の連続である。全楽章15中、一部にピチカート等を使ったリズミカルな曲は4曲のみ。しかし、単調になることが全くない不思議な音楽である。独特な和声と旋法により全曲フラット系短調で書かれているなどと全く思えない(ピアノ四重奏第1番の冒頭だけハ短調を感じる)。他の作曲家では味わえないフォーレ独特の世界であり、何とも魅力的である。この音楽は聴きこむほどはまる。やはり、フランスの演奏家の語法に合っているのだろう、思う存分に曲の雰囲気を引き出した名演である。演奏に関してはチェロの名手ナヴァラとヴァイオリンのモンブランが見事に歌う四重奏が勝ると思うが、音楽としては五重奏の方がよりフォーレらしく感じる、全曲とも素晴らしい。室内楽愛好家は持っていたい名盤である。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年5月29日に日本でレビュー済み
友達の家へ行ったら、入るなり「ほらこれ」と音楽が用意されていて迎えられるように聴かされたのが、このフォーレのピアノ五重奏曲 第1番だった。
「なにこれ?」
「フォーレだよ。「田舎の日曜日」でも使われていたやつと同じ演奏だよ」
この曲をちゃんと聴いたのはそんな具合だった。
そして自分でも入手して、特にピアノ五重奏曲と弦楽四重奏曲は繰り返し聴いた。このユボー、ヴィアノヴァ弦楽四重奏団の他にもパレナン弦楽四重奏団、イザイ弦楽四重奏団(P五重奏 第2番は気に入った)などでも聴いて来たが、ユボー、ヴィアノヴァQの慎ましやかで、淡く美しく、自然な呼吸を感じさせ、どこか鄙びた雰囲気のある、この演奏を超えるものはない。ここにはフォーレの音楽に望むすべてが揃っているように思われる。

私がそうして最初に手にした後には、「室内楽全集」「ピアノ曲全集」といった形で各々4枚組(1万円ほど)で纏められて発売されたものでした。そのジャケットにはオディロン・ルドンの絵画が用いられ、それもまた魅力的なものでした。
いまはこの(低)価格でこの素晴らしい演奏を揃えられるのですから、或る意味いい時代です。

※「田舎の日曜日」ベルトラン・タヴェルニエの映画。
映画に出てくる老人は画家ですが、フォーレをモデルにしているようにさえ見えてきます。

※) 追記
2枚組「第1集」「第2集」盤より、80年代〜90年代の初期盤、また、日本企画でFloating Earth(London)で24bitリマスタリングされた盤 (2003ーー2008年には再プレスされました) の方が音圧も感じられ音に彫りがあり、各楽器がより明瞭に聴こえます。2枚組「第1集」「第2集」共に、凝縮させてしまったような音像で……のっぺりとして、控えめで大人しい響きになっています。
とどのつまり、初期盤が良いと思います。もし可能でしたら24bit盤でもお聴きになられてみてください。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フォーレ独特の和声とロマンティックで哀愁を漂わせるメロディがジャン=ユボーその他の奏者によって余すことなく表現されています。
とくにピアノ五重奏はフォーレ晩年の作品の一つで完成度も素晴らしい。緻密で立体的ハーモニーや、ヴィオラによって奏でられる第一楽章の乾いた寂しげな音色が一瞬で聴衆を虜にするでしょう。雨の降る憂鬱な雰囲気はまさに人生の深みを知り、諦念の境地にたどり着いたフォーレにしか表現できないものであり、込められた感情でいえば、ブラームスのクラリネット作品やベートーヴェンの弦楽四重奏にも匹敵すると自身を持って言えます。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
雄弁になり過ぎてはいけない、メカニックに上手過ぎてもどこかへふっと消え去ってしまいそうなフォーレの香りが、ここには理想的な形で掬いとられています。
フォーレの世界に共感を寄せている演奏者同士が、互いに信頼し合いながら心ゆくまで語らっている、CDを聞く我々にもそんな場に居合わせるような幸福感を与えてくれる、歴史的名盤だと思います。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年4月26日に日本でレビュー済み
フランス音楽はほとんど聴かないがフォーレのこの曲集だけはよく聴く。フランス人だから構成などには
大きな冒険はしていないが、ピアノやヴァイオリンが弾いた主題をヴィオラやチェロがフーガかカノンの
様に追いかける図式は四重奏・五重奏とも全般的に同じである。

それが少しずつ微妙に変化してゆくので、さながら変奏曲の趣である。ほのかな憂愁を含んだ柔かく
優雅な流れが軽やかに、時には力を持ちながらもサラサラと奏でられるのを聴いていると、この曲集が
ハ短調やト短調で書かれているのを忘れてしまうほどである。

苦しみや悲しみがあっても深く拘泥せず、その先に希望をを見出そうとするフランス人らしい人生肯定的気質が
反映されているとも言える。いつのまにか幸せな気分になってくる。

私はディスク1の四重奏曲集の方が変化が有って好きだが、五重奏曲の老いの繰言のような主題の繰り返しを
聴いていると、ある種麻薬的な陶酔があって、知らず知らず何度も再生ボタンを押してしまう。これはそういった
タイプの曲集なんだろうなあ。

録音はどういうわけか'69年の四重奏曲集の方が奥行きがあってクリアーだが、曲の性格に合わせた録音意図が
あるのかも知れない。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
クラシックの懐は深い。NHK交響楽団の茂木さんのクラッシック音楽を楽しむ解説本を頼りに古典から印象派までクラッシックに深く入ってきました。でもこの作曲家は紹介されていなかった。これこそ最高の音楽かもしれません。どこがどう違うのか、一言で曲想を述べよと言われても、あなたならジャズを語る時どう解説しますか。そうなのです。淀みなく音が流れるのです。もう一回聞けば、フォーレって今までのクラシックとはちょっと違うと思うでしょう。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年11月27日に日本でレビュー済み
1967年5月にパリ、リパン聖母教会で録音されている。録音時期から考えて標準的な水準と思うが、さすがに最新録音に比べるとあまり良くない。60年代の室内楽録音は総じて弦の音がバリバリとささくれ立っていて、のこぎりを弾いているように聴こえる。仕方がないのは重々分かっているつもりなのだけど、どうしても「もっときれいな音で聴きたいな〜」「もっとウットリさせてほしいな〜」と思ってしまう。演奏はとてもいいんだけど。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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