中世のイタリアで行われた魔女狩りのシーンから始まる。魔女の怨念が蘇らないように、そこに教会が建てられたのだった。教会の地下には、悪霊達を封じ込めた封印が施されてあった。
時は移り現代に、司書としてこの教会に赴任してきたエバン教授は、教会に封印をとく鍵があることを突き止める。歴史的な発見に好奇心と邪な心が彼を突き動かす。そして封印を解いてしまい、悪霊がエバンに乗り移ってしまう。事の異常さに危険を感じたガス神父は使用人の娘ロッテとともに、勇気を持って立ち向かうのだが・・・。
デモンズというタイトルにはなっていても、1と2の続編ではありません。冒頭の魔女狩りのシーンなどは、デモンズの起源に迫る内容なのかと、期待はふくれたのですが、まったく異なった作品です。ホラー映画というよりも、オカルト映画といった感が強い作風となっており、1と2の続編という期待を持って見た人にとっては、さぞ不協和が生じたことであろう。教会が舞台ということや「七つの目」という言い回しなどから、連想するとオーメンが浮かびますが、演出的な趣向に工夫が感じられず、ほとんど教会内だけというシチュエーションには、相当な退屈を余儀なくされる。
ダリオ・アルジェントが脚本しているのだから、もう少し何とかならないものかといいたくなるような映画でした。
ちなみに、ロッテ(アーシア・アルジェント)は、ダリオ・アルジェントの娘である。