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パリの灯は遠く [DVD]
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フォーマット | 色, ドルビー |
コントリビュータ | ジョセフ・ロージー, シュザンヌ・フロン, ジャンヌ・モロー, アラン・ドロン |
言語 | フランス語 |
稼働時間 | 1 時間 58 分 |
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商品の説明
Amazonより
1942年、ナチスドイツ支配下のフランス、パリでユダヤ人の貴重品を買い叩いて美術商を営むクライン(アラン・ドロン)は、やがて同姓同名のユダヤ人と間違われ、身の潔白を証明するために弁護士(ミシェル・ロンズデール)に協力を求めつつ、もうひとりのクラインを探し回るのだが…。
70年代を代表するフランスの大スター、アラン・ドロン主演の不条理サスペンス映画だが、主人公がユダヤ人に対して非情な男という設定は従来の彼にはない役柄であり、また国家権力に対する批判をそこはかとなく盛り込んだ作品であるなど、彼の新たな挑戦と意欲が十分うかがえるものに仕上がっている。終始クールなタッチは、最後の最後まで息を抜けないほどにスリリング。監督は『暗殺者のメロディ』などの名匠ジョゼフ・ロージィ。(的田也寸志)
レビュー
製作: レイモン・ダノン 監督: ジョセフ・ロージー 脚本: フランコ・ソリナス/フェルナンド・モランディ 撮影: ジェリー・フィッシャー/ピエール・ウィリアム・グレン 音楽: エジスト・マッキ/ピエール・ポルト 出演: アラン・ドロン/ジャンヌ・モロー/シュザンヌ・フロン/マッシモ・ジロッティ/ジュリエット・ベルト
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : フランス語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4933364610287
- 監督 : ジョセフ・ロージー
- メディア形式 : 色, ドルビー
- 時間 : 1 時間 58 分
- 発売日 : 2001/8/24
- 出演 : アラン・ドロン, ジャンヌ・モロー, シュザンヌ・フロン
- 字幕: : 日本語
- 言語 : フランス語 (Mono)
- 販売元 : 東北新社
- ASIN : B00005MG2T
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 205,823位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 7,655位外国のミステリー・サスペンス映画
- - 20,820位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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或る時、自宅にユダヤ人専門新聞がクライン宛てに投函されていた。
自分になり済ましたユダヤ人が居るらしく、風評を怖れたクラインは誤解を晴らすべく立ちまわるが、徐々に運命の蜘蛛の糸に絡めとられていく…。
予備知識無しでも、カフカ的世界を描いた恐ろしい作品として観る事出来ますが、フランスにおけるヴィシー政権下の対ユダヤ人戦争犯罪(「ヴェル・ディヴ事件」)についての知識を持って観るとより恐ろしい作品。
観客はドロンが少なくとも数回、もう一人のクラインの正体に執着し、小細工を弄したばかりに自ら脱出のチャンスを潰してしまう様子を観て徐々に焦燥を掻き立てられます。
同時に官憲が法律という枷に、裕福な人が社会的地位に、市井の人々が生国に囚われた為に起こる不条理を描き痛切です。
ユダヤ人が一時抑留地であるヴェル・ディヴ(ユダヤ人が移送前に集められた競輪場)に輸送される時に使われるのは後方が開放式の乗り合いバス。
飛び降りようとすれば簡単な筈ですが、誰も実行しません。
助演陣(特にマイケル・ロンズデール)も常にプレッシャーを与えられているかの如き複雑な演技が光ります。
ジャンヌ・モローはミステリアスな貴族の夫人役で出演。
彼女だけは自らの信念に基づいて行動している様子が窺えますが、それすらも曖昧です。
監督は経歴とその非凡な作品群から本作には適役のジョセフ・ロージー。
不安を煽る非凡なカメラはロージー作品常連のジェリー・フィッシャー。
ロージー監督自身、最後のヴェル・ディヴのシーンにカメオ出演しています。
本作で引用されている絵画群はその来歴を知っていれば込められた隠喩が理解できたかもしれず、己が教養の無さが残念です。
1942年のパリを再現した美術も見事。
本作発表後、20年近く経って1995年に時のシラク大統領がヴェル・ディヴ事件にフランスの公務員の果たした役割について謝罪しています。
1976年のカンヌのパルムドールは逃しましたが、セザール賞では7部門でノミネート、3部門で受賞(最優秀作品賞、監督賞、プロダクションデザイン賞)。
本DVDは本来123分の映画が118分になっている点からPALマスターと思われますが、映像的にはDVDとしては満足出来る内容。
字幕は日本語のみでON/OFF可能。言語はフランス語のみ。
特典はチャプターリストとフォトギャラリー(21枚)。
より高画質で本作の背景等が解るコメントや資料付きのBlu-Ray発売が待たれます。
映画賞は時に戦争犯罪絡みの作品には甘くなる事も有りますが、本作は時代を乗り越えた傑作です。
お薦めです。
アランドロンが演じる主役は、ユダヤ人ではないのに、ユダヤ人とみなされ、追い込まれていきます。フランスにおけるユダヤ人迫害と虐殺の事実を知っていると主人公の恐怖がわかります。つまり、フランスではゲットーが造られたわけでもなく、なんとなくぼんやりと、フランスに居れば安全だろうと思っていたユダヤ人は多かったのです。その虚をついて、ある日突然、ユダヤ人狩りが行われます。事前に察知してスイスに逃げられた人は少ないです。そして、ユダヤ人狩りに手をかしていたのは、昨日まで友人だった人々なのです。
近年、公開されているホロコーストを描いた作品では、この同胞がユダヤ人狩りに加担していた事実が多く暴かれています。ユダヤ人がユダヤ人を当局に売っていた事実もあります。
アランドロンが演じる主人公もある時を境に、誰も信じられない心境に陥っていきます。
アランドロンはこういう虚無感とか孤独感を演じると本当に凄味もあって美しいです。また、少ししか出てきませんが、ジャンヌモローがまさにフランスマダムの妖艶さで魅了されます。
ジャンヌモローも出演時間は少なかったですが、怪しい魅力を放っていました。
観ている私も心理的に追い詰められていく感じで、印象に残る映画です。
こう考えると歪んだ悪夢のような謎も解けてくる。ロスチャイルド家の金と力によるユダヤ人逃亡劇。そのための生贄。
「そんなことをする人じゃないわ。復讐なら別だけど」
姿を見せないユダヤ人のロベール・クラインもなかなか魅力的な人物らしく、ジャンヌモローのみならず、妻の不倫相手と知りながら不可思議な敬意を表すその夫シャルル・ザビエル。歌舞伎町もどきの色街リガールのアパートの管理人(カンガルー)。一緒にオートバイに乗る写真の踊り子(イザベル・キャティ・フランソワーズ・ナタリー)。死体安置所の男。など様々な人が彼を敬い愛し守ろうとしている。
登場人物の多さと前半の冗長な描写、それに対して目まぐるしく挟み込まれる警察の動きが難解で一度見ただけではわからないところが多かった。これはヴェル・ディヴ事件のことだ!と考えるとすべて腑に落ちてくる。ドイツ占領下のフランスとはいえ、フランス人によるユダヤ人虐殺の映画がフランス人により作られたということに驚く。日本で朝鮮侵略とか南京事件をベースに真実を見つめる映画を作ることがあるだろうか。
後半はテンポよく早すぎるほどに進み、一言でも聞き逃すとロベールの行動が意味不明になる。ロベールがリガールの「ロベール・クライン」のアパートで楽譜を見つけ、家に警察が来ているときに二コルにピアノで弾かせてピエールが激怒した曲がユダヤ人の音楽なのかわかる人がいたら教えてほしい。
ラスト護送される貨車の中で放心するドロンの後ろに冒頭で絵画を売りに来たユダヤ人の男が背後霊のように立っているのも不気味。よく見るとチェイサーのペルネ警部ではないか