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マスメディアに務める青年・伊沢(浅野忠信)が、白痴と称されながら隣に住む女性サヨ(甲田麻也子)といつしか心を通わせていく。坂口安吾の同名小説を、ヴィジュアリストの手塚眞が特撮とCGを駆使して映画化。伊沢の住む家屋やその近辺は戦時中の雰囲気で、一方マスメディア(TV局)のセットはサイケな未来タッチと、あたかも舞台をパラレルワールドとして捉え、やがて訪れる世界の終末を、製作当時の世紀末日本の思想とも重ね合わせていくという、実験的手法が至るところにみられる意欲作でもある。クライマックスの空襲に始まる崩壊スペクタクル・シーンは圧巻。また、その後の展開はどことなく『新世紀エヴァンゲリオン』風? ヴェネツィア映画祭ではデジタルアワードを受賞している。(的田也寸志)
レビュー
製作: 松谷孝征 監督・脚本: 手塚眞 原作: 坂口安吾 撮影: 藤澤順一 音楽: 橋本一子 出演: 浅野忠信/甲田益也子/橋本麗香/草刈正雄/藤村俊二/江波杏子/あんじ/松岡俊介/岡田眞澄/原田芳雄
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)