進藤兼人監督と言うより、男の子の持つ、母親への恋慕の情を静かに描いた作品です。
感性豊かなご婦人方にも十分ご理解いただけると思いますが、本当に解るのは男の子(特に末っ子の方)かと思います。
落葉樹と言う作品は、進藤兼人監督の作品の中で評価や話題になると言う意味で、第一位に上げられる作品ではないかとおもいます。
しかしながら、静かにじわじわと迫ってくる進藤節(進藤兼人監督作品の中で、最も進藤兼人さんらしい作品は、ある意味これだとおもいます。)にノックアウトされる作品です。
もちろん、末っ子の男の子でなくても、乙羽さん、進藤兼人監督のファンの方なら、間違いなく感動出来ます。
暴力、エログロ、オカルト、不道徳、退廃的、等々見終わった後胸の悪くなるような映像に辟易している方も必見です。