バリー リンドン [DVD]
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フォーマット | ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | ライアン・オニール, マリサ・ベレンソン, スタンリー・キューブリック, パトリック・マギー, ウイリアム・メイクピース・サッカレー |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 3 時間 5 分 |
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商品の説明
商品紹介
実にピュアな映画。痛烈な美があなたを圧倒するに違いない。(フランク・リッチ/ニューヨーク・ポスト)
アイルランドの平民の若者が18世紀の貴族になるにはどうすればよいのか?唯一かつ全てと思われる方法をバリー・リンドン(ライアン・オニール)は実行した---。富と権力をつかむ物語を描いたウィリアム・メークピース・サッカレーの小説をスタンリー・キューブリックが見事に映像化した作品。この優雅で風刺の効いた作品はアカデミー4部門を受賞した。キューブリックは、18世紀画家からインスピレーションを得た。衣装やセットは18世紀のデザインに忠実に再現され、撮影レンズは室内、室外の自然な光を再現できるように開発された。その結果『バリー・リンドン』は永久に語り継がれる、栄枯盛衰を鮮やかなフィルムによみがえらせた今までにない作品となった。
映像特典…オリジナル劇場予告編
Amazonより
18世紀ヨーロッパの成り上がり貴族バリー・リンドンの恋と野心、決闘と詐欺の半生を、徹底したリアリズムの手法で描いたキューブリックの大河ロマン作品。
超高感度フィルムとNASA用に開発された特殊レンズを用い、当時のヨーロッパ貴族社会の文化、衣装、生活様式の細部に至るまで緻密に再現した。完全主義者としてのこだわりを見せる一方で、堕落しきった貴族社会を通して無意味な戦争、権力に対する痛烈な皮肉をも浮かび上がらせる。
自ら製作も兼ねたキューブリックの、華麗な演出が楽しめる1本。アカデミー撮影賞、美術監督賞、衣装デザイン賞、編曲賞受賞。(山内拓哉)
レビュー
製作総指揮: ヤン・ハーラン
製作・監督・脚本: スタンリー・キューブリック
製作: バーナード・ウィリアムズ
原作: ウィリアム・メイクピース・サッカレー
撮影: ジョン・オルコット
音楽: レナード・ローゼンマン
出演: ライアン・オニール/マリサ・ベレンソン/スティーヴン・バーコフ/マーレイ・メルヴィン/ハーディ・クリューガー
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 19.3 x 13.8 x 1.6 cm; 70 g
- EAN : 4988135532473
- 監督 : スタンリー・キューブリック
- メディア形式 : ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 3 時間 5 分
- 発売日 : 2001/8/23
- 出演 : ライアン・オニール, マリサ・ベレンソン, パトリック・マギー
- 販売元 : ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- ASIN : B00005MINY
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 125,808位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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しかし、単に衣装や舞台だけではなく、キャラクターの内面描写に目を向ければ、
最も奥深くまで表現しきっている映画だと思う。
ライアン・オニールが抑制を効かせれば効かせるだけ、
周囲の言動は滑稽に映り、
時に哀れみさえ感じさせる。
最後の義理の息子との対決のシーンが顕著。
あの場面で嘔吐するシーンと、婦人の自殺未遂で取り乱す描写。
ともに対比させるようにライアン・オニールは無表情のまま。
第一部での成り上がりでも、スパイに実情を吐露するなど、
感情表現がもっとも物語と合致して、
なおかつ、この物語は一人称でありながら、
ナレーションは三人称を用いているので、滑稽さと荘厳さが同居する、素晴らしい作品に仕上がっていると思います。
撮影技術はもちろん最高。
まさに本当の「マジックアワー」を用いたシーンなど、鳥肌が立つほどの画面の美しさを何度味わったことか。
3時間という大作ですが、個人的には非常に好きな作品です。
18世紀のヨーロッパが舞台で、ある青年が貴族に成り上がっていく物語。3時間ある
大河ドラマ。
衣装などの時代考証にとことんこだわったらしく、美術や衣装デザインがとても美し
かった。 当時の貴族ってこんな服装で、こんな事しながら暮らしてのか~と普通に
ふしぎ発見!的に勉強になった。
ロウソクの灯りだけで撮影するのが大変だったようで、何やら色々努力された模様。
ロウソクの灯りを使ったシーンがいくつかあるのだが、とても幻想的で美しいです。
絵画を参考にしたらしい構図もとても綺麗だし、自然を撮影した映像もとても良くて、
どのシーンを観ていても退屈しなかった。
「映像や衣装はすごいけど、ストーリーが退屈だった」という意見があるようだけど、
嫉妬に狂ったり、軍隊で殴り合ったり、決闘したり、イカサマ博打したり、美しい
貴族の婦人と恋したり、その婦人の連れ子の確執とか面白い展開が満載で、
ぼくは退屈するどころか、ずっとすごく楽しめた。 娯楽性はとても高いと思う。
キューブリック監督の作品はどれも好きだけれど、これは「なんかよくわからない
けどすごかった!」みたいな感じじゃなくて、王道的に面白い作品だと思います。
テレンス・マリック監督の『天国の日々』のマジックアワー連発のマジカルな映像美
とは違うけれど、絵画を参考にしたりと似ている部分も感じた。
美しくて面白い作品なので、是非多くの人に手に取って頂きたい作品です。
古今の名画を再現したかのような、美しい画面の連続。
「2001年」で特撮技術を多数開発したキューブリックですが、
この映画に見られる風景には勿論(^^)特撮なんか使われてい
ません。
キューブリックは、太陽や雲まで演出できるのか?
と言いたくなるほど、どのショットも完璧に絵になっています。
といっても、別に絵葉書的な「面白くない」絵じゃない。
逆に「異様」とでも形容したいほどで、ただ驚くのみ。
主人公の不運を突き放して見ているようなキューブリック独特
の「神の視線」も健在そのもの。
人間ってどうしようもない生物だなー、としみじみと感じてしまう。
「2001年」で猿が空中に投げた骨が、唐突に宇宙船に切り替わる
有名なシーンがありますが、骨と宇宙船の間でばっさりカットさ
れてしまったのは何なのか?
その答えがこれです。
なった 映画です この映画が なかったら あれほどの 迫力のある
画像は望めませんでした また イギリスの近衛兵とイギリスの一般の兵士の 本質がわかる
リアリティーのある 映画でもあります 物語は 一人の男が 平民から 貴族まで 成り上がるという 設定です 文化歴史の一面がわかる
映画です
彼は主人公に決して良い結末を与えませんでした。それどころか、作中を通して主人公が最も輝いていた時期を賭博師だった頃として描いています。それはあたかも、主人公が権威性にしがみついて動いた結果であると言いたいようにすら思えます。
また、シーンに区切って最も美しいのは、夫人が肉欲に耐えられず月夜に照らされて主人公と決して綺麗ではないキスをするシーン、主人公が娼婦達と過ごす場面を静かに横展開させたシーン、また、入浴している時に主人公が謝罪してキスをする場面の夫人の瞳です。
でもこの美しさは継ぎ足された意味で作られたものではなく、単に描写されているだけなのです。それでも美しく感じるのは、もともと人間にはそのような側面があって、だからそれが人間らしさなのだと言っているようにさえ思えます。
また、決闘では引かない男である主人公とは真逆の、真実の瞬間には臆病になる対向者達が、いつも権力的な意味合いにおいて勝つ様は、そうやってお前達の尊厳が「騙られている」のだぞと言っているような、イングランドと言う国がいかにして保たれてきたかへの辛辣なメッセージとしてさえ受け取れます。
彼ははっきりと言っています。英国軍の勇猛さは、罪もない通りすがりの村や町からの、歴史に残らないような略奪によって支えられてきのだと。
ひとりの男の話を完璧に語ってみせて、それでも今はみんな死んでますけどね、と言ってしらけさせるラストの語りは、そんなどうとでも騙られる「歴史」などに価値を置く事それ自体が虚しい。キューブリックはそんな事をあえてこれから批判する作品を作るアメリカから言い放っていたように、私には受け取れました。
18世紀ヨーロッパという世界で、貴族社会は、衣装も建物も調度も人々も文化を高めていたのであり、
そういう一つの極み、をため息が出るくらいきれいな映像で、宝物のように描いてくれています。
そして、映画で物語を描く筆、と言いますか、物語を語る視点がどこにあるか、という作り手の立ち位置、があるわけですが、
大抵の物語のように、主人公の気持ちになって何かを成し遂げたり、運命の分かれ道、とか、ハラハラドキドキしたり、
というのは、ありません。明らかに、突き放して、こやつはこういう風に人生をたどり、こうなっていった・・・
と、絶対本人の気持ちにならないで、理科のレポートみたいな視点で・・・だけど、それをとてつもなく美しく
人の人生を、こういう風だったんだとさ・・・と、たどっていきます。
まあ、主人公の人生が人を感動させるような、誰かのために、あるいは尊い何かのために、自分を犠牲にした、というような人生ではないので
そこが、ミソ、でありましょうが!
ある、人間らしくもせこい男のたどった人生を、全く客観的視点で、それは美しく、美しさで飽きさせないようにして、描いて見せた!
これは、映画的実験、ともいえるんじゃないでしょうか。
映画とは、なんであるか。
主人公に気持ちを投影させて、感動を味わう映画が一般的な中、映画とは素朴に考えれば本来現実には、ただ動く映像なのである、
それ自体を、絵や美術品のように、できるだけ美しく作り上げたとき、
主人公に感情移入、などという、実際観客が目にしているのは映像だけなんだから、
物語の方でひきつける、なんて、ずるい(と、あえて、キューブリックの気持ちになって、考えてみます!)方法を自分に禁じて、
映像だけで、勝負したら、どれくらい人は何かを感じてくれるんだろうか。
ということを、やってみたかったんじゃないかなー、キューブリックは・・・と思いました。
サッカレーの原作があるのですから、それを読んでこの視点を思いついたとすれば、サッカレーの原作に、どういう視点が込められているのかも、
読んで確かめたい気がしますが、主人公が人を感動させる立派な人物じゃない、ってところが、やはりミソでしょう、再度、言っちゃいましたが。
そしてまた、成功したとかしないとか、よかったとかだめだったとか、とかく人間は喜んだり失望したり感動したりしますが・・・
どうであっても、現実とは、この物質社会の時間の中での変遷というものは、人間なんかの思惑とは関係なく、ただ、美しいのだ・・・・と
普遍的な時間の流れというものを、尊く感じて切り取ったのかもしれませんね。なんだかんだ言っても、時がすべてを支配してるんだ、みたいな普遍的視点で。
映画とは映像であり、お客にストーリーで媚びたりせず、映像そのものにこだわるのがまず基本、と考えたキューブリックの気合の入った一作である、と言えると思います。
彼は彼の思いで、映画に真摯に向き合って本当に一生懸命作っていたんだ、と感じ、私はじんと来ます...
バリーが、地位に登りつめ、そして、転落していく様子を、淡々と描いている。
テーマ曲が、様々な折に流れ、バリーの流転する人生を物語るようだった。
そして、この物語をいっそう重厚な物にしているのが、ナレーションである。
このナレーションが、客観的に物語を見させてくれる。
まるで1冊の本を読み終えた時の、満腹感を与えてくれる作品でした。
作品の紹介に、自然光を再現する特殊な撮影レンズを用いたと、書かれている通りに、その映像は臨場感があります。
3時間に及ぶ作品でしたが、舞台が次々と変わり、そのたびにバリーの栄枯盛衰を追っていて、あっという間に終わっていました。<BR!>!がーんと言う衝撃をこの作品からうけました。耽美的であり、冷酷でもあり。
18世紀の世界に関心がある人は、ご覧になって見て下さい。貴族の男性のお化粧や、つけぼくろといったファッションも見ものです。