とにかく、バックがスゴイ。
ギターには、MICHAEL LANDAU,DAVEY JOHNSTONE,STEVE LUKATHER,PETER WHITE。
ベースには、LEE SKLAR,NEIL STUBENHAUS。
キーボード,シンセは、MARK PORTMANN,STEVE PORCARO,RICK BRAWN,MITCH FORMAN。
ドラム、パーカッションには、LENNY CASTRO,GREG BISSONETTE。
サックスでは、RICHARD ELLIOT,DAVID SANBORN。トランペットには、CHRIS BOTTI。
これにゲスト・ヴォーカルでDAN FOGELBERG(ハーモニーとギター)、STEPHEN BISHOP(リード・ヴォーカル)。・・・・・これほどの人材が参加しているにも関わらずAOR系の評論家からも完全無視されている一枚。なぜかと言うと、出てくる音はAORではないから。ほとんどの曲にリズムが無く、ピアノ・インストがゆったりと流れていく・・・といった音なのだ。スティーヴン・ビショップの歌う曲はAORっぽい感じがあるのだけれども、ほかの曲は最初聴くと、同じものにしか聴こえない。はっきり言うと、AORを期待して聴くと、苦痛を伴う曲調が続く一枚なのだ。これでは評論家も紹介は無理だろう。絶対に反感を買うだろうな・・・。しかしながら、ヒーリング・ミュージックというか、環境音楽の中では有名な人であり、それなりにゲストも呼べるようだ。何年か前に東京ビルボードのスティーヴン・ビショップのライヴにピアノの伴奏として参加していたのには非常に驚いた。自分も当日のライヴが始まってから彼がいるのを発見、ひっくり返りそうなくらいになってしまった。さらにそのピアノ・キーボードの腕前にも引き込まれてしまった。流麗できれいな音色はとても気持ちのよいものだった。以来、彼のファンになってしまった。また来日してくれないかな・・・。