タイトルトラックの1曲目、ギターサウンドに注目していただきたい。かなり強めのコンプレッションとオクターバーのかかった重厚な音。グリスのキュッという音も生々しく私の理想に限りなく近い。ストラト&マッチレスとチャーは最高のマッチングだ。
内容は曲の出来不出来が激しく、ベースは途中で脱退した為、半分はチャーが弾いているが、中々どうして全編通してグルーヴは失われていない。前任のベースはかなりの腕前だったがロック寄りでなかった。その点今回はチャーとジムの2人がかなり自由に作っており、前2作に比べ遥かにダイナミックだ。圧巻は♯11♯12でとくに後者は70年代初頭を感じさせるピースフルな長尺Jam。
ただこの時期を境にチャーは作曲に力を入れなくなったのではないか?その事については残念に思う。