5Xの後(途中かな)にご結婚、そしてめでたく一粒種の娘さんをご出産。当然心境も攻撃的なロックからは距離ができて、母性あふれるCDとなっています。ジャケットの宇野アキラ氏の絵が素敵です。ファンタジーとでもいうのでしょうか。今までのマキさんからはちょっと考えられません。
「マキの子守歌」「月の砂漠」そして「七つの子」!あれ、ロックの女王はどこに行った?…などと意地悪な事を言ってはいけません。マキさんも「母」になられたのですから。なんと「七つの子」では女の子とデュエット。ひょっとしてお嬢さんでしょうか。ちなみにアルバム「スプリット」では(特に記述はありませんが)娘さんらしき少女の写真が出ていますが、どうもお父さんの遺伝子が濃かったようです(苦笑)。
このアルバムはマキさんとしては異色な曲ばかり。母性あふれる曲が中心ですが、「時計を止めて」なんていう色っぽい曲も入っています(映画「探偵はBARにいる」で有名になりましたね)。トータルとしては今までのカルメン・マキさんの世界とはかなり違う世界(童謡なんて歌う人とは思えませんよねぇ)となり、かなり異色と言わざるを得ませんが、別の言い方をすれば、マキさんのファン以外でも楽しめるCDとなっているとも言えます。