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ファーストガンダムと呼ばれる1年戦争を舞台に、ハイクオリティ映像でガンダムワールドが体感できる3Dアクションシューティング。連邦軍の新型モビルスーツRX-78ガンダムに乗り込むパイロットアムロ・レイとなり、ジオン軍と戦うのがプレイヤーの使命だ。宿命のライバルシャアとの死闘やホワイトベースから伝えられる戦況報告など、原作を忠実にステージを再現しただけでなく、テレビ・劇場で使用されたBGMもそのまま使用している。
さらに驚くことに、収録されているムービーパートは40分を超えるというこだわりよう。また、ゲーム進行に応じてモビルスーツの性能が上がったり、仲間の言動が変化したりとゲームならではの成長要素も盛り込まれている。スーパーリアリズムを追求した臨場感抜群の『機動戦士ガンダム』は、ファンならずとも一見の価値あり。(中田 和志)
レビュー
ビジュアルのクオリティは、これまでゲーム化されてきた『ガンダム』作品史上、最高のデキ!アニメーションは新たに描き起こされていて映像がクリアだし、ゲーム画面も、機体がち密に描き込まれていてグー。欲を言えば、敵機や建物の爆破シーンがワンパターンだったので、もっといろいろな演出が見たかった。
操作方法はコントローラのボタンをすべて使用。あの”ガンダム”を操ろうというのだから、これは当然の仕様でしょ。方向キーで移動しながら、攻撃、シールド防御、バーニアジャンプ、武器切り替えが使えれば、とりあえず戦えるけれど、アムロのようにカッコよく敵を倒したいなら平行移動やダッシュ、視点移動といったアクションは必須。これをマスターすれば、思いどおりにガンダムを操れるので、気分はもうニュータイプ。シャアやランバ・ラルといった歴戦のライバルたちとも互角に渡り合えるはず。ただ、それ以外のザコ敵の動きがやや単調なので、全体的な難易度としてはやや低めな感じだ。
ジャブローのステージをクリアして、物語もいよいよ佳境に。さーて、いよいよ宇宙へ…って、続きは『めぐりあい宇宙編』!?そう、本作のストーリーは劇場版でいう『哀戦士編』までだったのだ。ハッキリいって欲求不満!そんなユーザーの気持ちを先読みしてか、やっぱりあったね隠しモード。この「タクティクスバトル」は連邦軍、ジオン軍のどちらかのパイロットとなって、3つの追加ミッションをプレイできるというもの。最初はジムやザクしか乗れないけど、ミッションをクリアしていくと、新たな機体が追加されていくのだ。ガンタンクやグフ、ドムはもちろん、陸戦ガンダムやブルーディスティニー1号機など、本編に登場する以外の機体も選択可能になる。さらに、連邦軍側で戦績を残せばマチルダさんに誉められるし、ガンガン敵機を倒して大佐に昇進するとお楽しみがあるしで、夢中なること間違いナシ。こんなモードがあるから、ストーリーモードの件は許せちゃう。ファンなら迷わず”買い”。
(電撃王2001年2月号)