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1933年に初演された詩人ガルシア・ロルカの詩劇をもとにした現代スペインの舞踊家アントニオ・ガデスの舞踊劇を、カルロス・サウラ監督が映画化した中編。
『血の婚礼』の初日、A・ガデスらスペイン舞踊団が楽屋入りし、最後のリハーサルを始めていく。この舞踊劇は、結婚式を終えたばかりの花嫁が男と駆け落ちしていくというものだが、映画はその通しリハーサルをキャメラに収めたドキュメンタリー的様相を呈しながらも、いつしかそのリハーサルがひとつのドラマとしても描かれることにより、記録映画とも劇映画ともつかない不思議な魅力が醸し出されていくのだ。さらにはガデスらによるフラメンコの躍動感がそれに拍車をかけていく。舞踊と映像の融合をとくと堪能できる秀作である。(的田也寸志)
レビュー
製作: エミリアーノ・ピエドラ 監督: カルロス・サウラ 原作: フェデリコ・ガルシア・ロル 撮影: テオ・エスカミーリャ 音楽: エミリオ・デ・ディエゴ 出演: アントニオ・ガデス/クリスティーナ・オヨス/ファン・アントニオ・ヒメネス/ビラル・カルデナス
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)