可愛らしいアルバム。ですよね。
でももうなんというかコレ以上どうしようもない程完成されてる。
この風情を表すにはもうコレしか無いという極点みたい結晶感があります。
60年代末の白人の良家の子弟さんの戸惑いの日常のパッケージ。
ヒッピーにもファンキーにもブルースアートロックにもならない。
シャウトしない。暗黒の文学趣味にも走らない。
芝生にスプリンクラーのしぶきの輝いてる午後の郊外の街でただ途方に暮れてる感じ。
取るに足らない程ささやかだけどしぶとく命を保ちそうな力のある実はサイケな音。
僕はモノラルのアナログで買い直しました。
アナログの最終曲が「僕どうしたらいいか良く分からないんだ」というタイトルなのが象徴的です。
一人称は絶対に『僕』です。