渚にて [DVD]
フォーマット | ドルビー, ブラック&ホワイト, レターボックス化 |
コントリビュータ | エバ・ガードナー, スタンリー・クレイマー, グレゴリー・ペック |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 44 分 |
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商品の説明
商品紹介
渚に静かに忍び寄る「人類最後の日」。
スタンリー・クレイマーの描く地球の終末とは――。
<キャスト&スタッフ>
タワーズ艦長…グレゴリー・ペック
モイラ…エバ・ガードナー
ジュリアン…フレッド・アステア
監督・製作:スタンリー・クレイマー
脚本:ジョン・パクストン
原作:ネビル・シュート
<ストーリー>
1964年、第3次世界大戦-核戦争-が勃発。世界全土に放射能汚染が広がり南半球のオーストラリア周辺の一部を除いて、人類は絶滅してしまった。本国に帰還できなくなった米国の原子力潜水艦はメルボルンに入港するが、その地にも死の灰は迫っていた……。
Amazonより
第3次世界大戦が勃発し、核兵器使用のために北半球はすでに全滅、戦闘をのがれた南半球の一部の地域にも死の灰は近づきつつある。そんななか、生き残った米国原子力潜水艦の艦長(グレゴリー・ペック)は、オーストラリアのメルボルンに寄港後、アメリカ本国から届いた謎の無線を調査すべく出発したが、祖国にはもはや人影すらなかった。そして、死の灰はいまやメルボルンにも及ぼうとしていた…。
社会派エンタテインメントの鬼才スタンリー・クレイマー監督が、当時の米ソ冷戦を反映させながら製作した「世界の終末」映画の代表作。一貫した静かな語り口は、逆にじわじわと絶望感をあおらせる効果を醸し出し、ラストのメッセージは一転して観る者に強烈なインパクトを与える。今ならまだ間に合うということを痛感させる名作である。(的田也寸志)
レビュー
製作・監督: スタンリー・クレイマー
原作: ネヴィル・シュート
脚本: ジョン・バクストン
撮影: ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽: アーネスト・ゴールド
出演: グレゴリー・ペック/エヴァ・ガードナー/アンソニー・パーキンス/フレッド・アステア/ジョン・テイト
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988142094322
- 監督 : スタンリー・クレイマー
- メディア形式 : ドルビー, ブラック&ホワイト, レターボックス化
- 時間 : 1 時間 44 分
- 発売日 : 2002/2/8
- 出演 : グレゴリー・ペック, エバ・ガードナー
- 字幕: : 日本語, 英語
- 言語 : 英語 (Mono)
- 販売元 : 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- ASIN : B00005ULD7
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 53,614位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
リメイク版はストーリーは似ていても全く感動しません。
昔の映画とはいえ今の日本を予言していたかのように思えます
ぜひ皆さんにみて頂きたい映画の一つです
すでに北半球は死に絶えています。人間の姿が消え去ったサン・フランシスコの街路。その背筋も凍るような寒々とした光景は、いま見てもこの映画の先見性、いや現実性を強く印象付けずにはいません。
核開発においては軍事利用も平和利用もしょせん変わりないことを、半世紀以上も前のその映像が、無気味に先取りしていたのでした。
制作当時、東西冷戦が激化し、とめどもない核兵器開発と軍拡競争とが、第三次大戦の勃発とその結果としての世界滅亡の可能性を予感させ、人々は不安を掻き立てられていました。その危惧が限りなく現実に近づいたのが、三年後のいわゆる「キューバ危機」でした。
「核の傘の下での平和」という途方もなく愚かな政策が東西を危うく均衡させていた狂気の時代は、冷戦の終結とともに終わったかに見えましたが、人間が狂気から解放されたわけではありません。
代わって「核の平和利用」という、これまた途方もなく愚かな政策が、戦争によらない世界滅亡を現実のものにしかかっています。チェルノブイリから学ばず、フクシマから学ばぬ日本は、結局ヒロシマ・ナガサキそしてラッキー・ドラゴンつまり第五福竜丸の被爆からも学ばぬ愚かな国と言わざるを得ません。
監督はスタンリー・クレイマー。主演グレゴリー・ペック。共演にエヴァ・ガードナー、フレッド・アステア、アンソニー・パーキンス。
オーストラリアの名歌『ワルツィング・マチルダ』がゆっくりとしたテンポで背景に流れ、まるで人類滅亡を招いた地球への鎮魂歌のようです。
撮影はジュゼッペ・ロトゥンノ。冒頭の原子力潜水艦の浮上してくる場面から、メルボルン、サン・フランシスコ湾、死に絶えた街の風景の撮影など、見事というほかないモノクロの映像です。
いう状況のオーストラリアでの物語。思春期に見た時、アメリカ
潜水艦のタワーズ艦長(グレゴリー・ペック)とモイラ(エヴァ.
ガードナー)の関係が非常にロマンティックに思えた。かなり後に
見直したら二人の関係が今ひとつはっきりしない。
原作小説では肉体関係があったのかどうかもわからないが、映画
ではもう少しはっきりしようとしている。こんなことを書きたくなる
のも二人のラストの別れが美しいからだと思う。核戦争反対のスロー
ガンよりもこの映画の味は題名のとおり、静かに潮が満ちてくるよう
な独特のせつなさだろう。ペック、ガードナー共に故人だが、この
映画でははまり役だった。
テーマは,核戦争後に終末を迎える人類の生き様,ということなのでしょうが,個人的には,どうもそういう「核戦争」「終末」ということを超えた,あるいははずれたところで,この映画に胸を打たれたみたいです。
全編を通じて,とても静かで美しい映画だという印象が残りました。でもその静けさは,生気のぬけた,疲れてあきらめて消えゆくような静けさではありません。力ある沈黙をうちに秘めながら,しかもごく自然に大切に生きていく登場人物たちの生き様には,余分で騒がしいものがない,そういったところからくる静けさかもしれません。
もうすぐ人類は死滅するだろう,それを知りつつ生きる登場人物たちには,不思議と悲壮感がない。むしろ,死が明確に現れていればいるほど,瞬間瞬間の生の営みの尊さが,内側から輝いて,際立つかのようです。
すくなくとも肉体的にいえば絶えず死に向かい,期限が切られている,という点では,本作に出てくる人びととわれわれも,そう違いはない。ただ自覚の度合いが,天と地ほどに離れているだけで,そういった意味では,一見すると特異な状況下が舞台設定されているようでいて,じつはきわめて普遍的な有り様を,ただ赤裸にみせてくれているようにも考えられます。
オーストラリアがおもに描かれる場所だからでしょうか,国家「ワルチング・マチルダ」のなんとも美しい旋律が,幾度も流れます。静かで,それでいて生き生きとして,美しい登場人物たちとメロディは,その全体が,祈りであるかのように感じました。忘れられない作品です。