甘酸っぱい夏の思い出をつづる美しいメロディの3rdシングル<6>(2001年8月発売)で一気に大ブレイクした女の子4人組バンド、ZONEの8曲入り1stアルバム。 パワフルなヴォーカルを披露するメロディックパンクのデビュー曲<2>(2001年2月発売)から、ピースフルなメッセージをクールなメロディで歌った第4弾シングル<4>(2001年11月発売)までのシングル全4曲に加え、繊細なアレンジで生まれ変わった<8>や、新曲も2曲収録。10代のはじけるパワーと大人顔負けの歌唱力で、ポップスやパンクの魅力をたっぷりアピールする。(宮原亜矢)
2001年2月に業界初のバンドル=バンド・アイドルとしてデビューしたティーン4人組の第1作目。トップ5ヒットを記録した(6)のほか、約半数がシングル曲で占められている。その6のピアノ・インスト8は意外にも元VOW WOWの厚見玲衣がアレンジを担当。 -- 内容(「CDジャーナル」データベースより)やっぱり僕は“女の子”が好きだ。“女性”や“女の人”や“オンナ”の、しみる歌や深いため息やひっかき傷ももちろん悪いわけないけど、女の子の健気でまっすぐな瞳には抗えない。無防備と慎重さがごちゃ混ぜになった思春期特有のぎこちない表情は、理屈じゃなく人を切なくさせるし、その感情がまんざらではないことも周知の通りだ。“一夏の”という言葉がティーンエイジャーにしか似合わないのも、つまりはそういうことだろう。「secret base~君がくれたもの~」というヒット曲は、バンドルという開き直ったスタンスと、メンバー4人のもぎたてのイノセンスと、スタッフによる巧妙な演出と戦略がこれ以上ないタイミングで結びついた、まさに“一夏限りの名曲”だ。つくりものの美しさであっても、その輝きが人の心をうてばその美しさは本物なのである。4枚のシングルに新曲3曲を加味したファースト・アルバム。これを聴くのに照れ隠しは必要ない。そう思うのは僕だけじゃないだろう。 (平野敬三) --- 2002年03月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)