メディア掲載レビューほか
ニュー・ハード・バップ・リバイバルの旗手、吉田桂一のデビュー・アルバム。ピアノ・トリオの神髄ともいうべきストレート・アヘッドなプレイ。パウエル直系の力強いピアノは、かえって新鮮だ。
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
久々にバップ~ハード・バップの王道をゆくようなピアノ・トリオを聴いた気がする。オリジナルの1曲目からくすんだトーン、重心の低いスウィング感、厚みと甘美さを同時に感じさせるヴォイシング……などバド・パウエル系のピアニストが残してきたエッセンスが凝縮されている。タイトル曲はフレディ・レッド作。こんな選曲にもこの系統のジャズ・ピアノの多様性を伝えたいという気持ちや一本調子にならない独自性がうかがえる。古くも新しくもなく、いつも無理なく聴けるジャズになってる。いい演奏だ。 (後藤幸浩) --- 2002年03月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)