2002年1月20日の渋谷AX、契約上の理由でZIGGYの名前を使えずにそれまでSNAKE HIP SHAKESでアグレッシブな活動を展開していた彼らが、夏にもっと大きな場所でライブをやることを発表。そして忘れもしない「ZIGGYの名前でやります!」という宣言。 ずっと追いかけていた身としては遂にこの時が…と感慨深かったが、その夏を待たず春にリリースされたのは森重樹一名義4枚目のソロアルバム。 神田和幸のアコースティックギターを基調に、とても優しく温かいサウンドを展開。SNAKE HIP SHAKESではパンキッシュなロックンロールを掻き鳴らしていたが、真逆と言ってもいいだろう。 人によっては期待外れだったかもしれないが、この振れ幅の大きさには驚かされる。あれだけハードなサウンドの中で力強くシャウトするタイプのシンガーでありながら、なぜシンプルなアコースティックサウンドにマッチしたこんな素晴らしい歌まで唄えてしまうのか… 全曲素晴らしいが「その頂に」「AIR BASEで」が至高。 SNAKE HIP SHAKESのメンバーがそれぞれゲスト参加しているのも、当時バンド活動が充実していたことを感じさせる。